見得

みえ

 江戸の荒事から発した歌舞伎独特の演技の手法。市川團十郎家が信仰した不動明王の姿を模したという説もあります。

 大きな動きを見せてから、手・足・顔・目の隅々まで神経を行き届かせ、強く見事な形に決めます。特に力強さを表現する時には足の親指を立てたり目を寄せるなど、より効果的な演技が加わります。『暫』の鎌倉権五郎が見せる「元禄見得」、『勧進帳』の弁慶が石を投げるような形で決まる「石投げの見得」など、名前が付けられているものもあります。

 一般会話の中にもよく「大見得を切る」という言葉が登場しますが、歌舞伎ではあまり使いません。幕内では「見得をする」ということが多いようです。(K)

『勧進帳』は9月歌舞伎座 夜の部で上演。

解説

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