知盛

とももり

 新中納言と呼ばれる平知盛(たいらのとももり)は、平清盛の四男。清盛の長子で異母兄の重盛(しげもり)に次いで一門の人望厚く、重盛、清盛亡き後は棟梁を継いだ兄宗盛(むねもり)を補佐し、事実上の総大将として源氏との戦いに臨みました。

 壇ノ浦の合戦で平家が敗れ、安徳帝が二位の尼に抱かれて入水するのを見届けると、「見るべき程の事は見つ」といって鎧二領を重ねて着し海に飛び込み最期を遂げたと、『平家物語・巻第十一』にあります。

 生田の森の合戦で父をかばって討ち死にした息子知章(ともあきら)を悼んで嘆き悲しみ、また、常なら敵の手に渡るのを厭い殺すべき愛馬を「自分の命を助けてくれたものを射殺すには忍びない」と放してやるなど、情けにも厚い武将であったことが伺えます。(み)



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