屋体

やたい

 大道具用語のひとつで、舞台上に飾られた建物を総称して「屋体」と呼びます。いろいろな演目で必ず目にする屋体は民家から武家屋敷、さらには立派な御殿まで、その形や豪華さは実に様々です。

 平舞台の上に直接屋体を組むこともありますが、一段高く組まれた土台を「二重(にじゅう)」といい、それを床にして組まれた「二重屋体」も多くの演目で目にします。

 その高さには4通りあり、「尺高(しゃくだか)=1尺(約33センチ)」「常足(つねあし)=1尺4寸(約42センチ)」「中足(ちゅうあし)=2尺1寸(約63センチ)」「高足(たかあし)=2尺8寸(約84センチ)」で、おおむね世話物では平舞台か常足、陣屋や御殿など時代物の立派な建物には高足の二重屋体が使われます。

 また舞踊劇『将門』など、舞台上に組まれた屋体を観客の目の前で崩して見せる「屋体崩し」は一段とスペクタクルに富んだ演出で、ここも大道具の腕の見せ所です。(K)

解説

バックナンバー

RECOMMENDED


[PR]

連載特集

  • 私と歌舞伎座 ~受け継ぐ伝統、新たな出発~ 第11回 坂田藤十郎
    2010.3. 1

    私と歌舞伎座 ~受け継ぐ伝統、新たな出発~ 第11回 坂田藤十郎
    「さよなら公演」を記念した特別インタビュー  > 続きを読む
  • 芸術家の魂を揺さぶる冬の日光へ~東照宮から現代建築まで
    2010.2.26

    芸術家の魂を揺さぶる冬の日光へ~東照宮から現代建築まで
    日光彫などの工芸品  > 続きを読む
  • 浮世絵 ~江戸の流行を映す手技 ⅠⅠ~
    2010.2.25

    浮世絵 ~江戸の流行を映す手技 ⅠⅠ~
    江戸からの手法を守るアダチ版画研究所さんを取材  > 続きを読む
  • 知りたかった歌舞伎座の「そば」のおはなし
    2010.2.17

    知りたかった歌舞伎座の「そば」のおはなし
    歌舞伎座の「食」をめぐるシリーズの4回目  > 続きを読む





[PR]