坂田藤十郎、上方文化の伝承をテーマに講演

 上方歌舞伎の大名跡を襲名した人間国宝の4代目坂田藤十郎さん(74)が13日、大阪市で開かれた関西プレスクラブ例会で「鴈治郎から藤十郎へ-上方文化の伝承」をテーマに講演した。

 藤十郎さんは、江戸と上方の歌舞伎を比べる形で「形よりも心から出る芸やストーリーを大事にするのが上方歌舞伎。それを発展させるため藤十郎を襲名した」と、江戸時代の名跡を復活させた意義を説いた。

 7月2日から26日まで、大阪松竹座で襲名公演。藤十郎さんは「大阪で評判を取ることが本当の意味の上方歌舞伎隆盛につながる。一人でも多くの人に見に来てほしい」と呼び掛けた。

2006/06/13