新橋演舞場五月大歌舞伎 会見
演舞場五月大歌舞伎をどのように育てていきたいか―――
吉右衛門―――
若い人たちが活躍できる場を作りたい、そして、アンサンブルのとれた、播磨屋の芸・初代吉右衛門の舞台に対する姿勢や考え方が流れているグループを作り上げられたらなあ、というのが一番の目的です。
そこで、若い方たちが主役をし、アンサンブルの中でさらに力を発揮できるように。ですから私なんかが、全て前面に出るというよりも、若手・中堅の方たちが活躍できるものになっていったらいいなあ、と思っております。

『法界坊』は10年ぶりということですが―――
吉右衛門―――
演舞場での『法界坊』、私にとりまして、大変深い思い出がございまして、私がまだ中学生くらいの頃、先代の勘三郎のおじさまが演舞場で『法界坊』をやられて、その時、野分姫で出ささせていただいたんです。
線が細かったものですから、わりと女方をやらさせていただいたのですが、ちょうど反抗期もありまして、“女方なんてやだ”という思いがあって、野分姫の花道の出の時にシナも作らなきゃ、なんにもしないで、タッタタッタ歩いて出て・・・中村屋のおじさまに怒られました。
でも今考えると、いい勉強させていただいたなあと思います。あの頃、おじさまに絡ましていただいたお陰で、今でも眼に残っておりますし。そして、今回演舞場で、甥っ子の染五郎が野分姫という、なにか因縁めいたものを感じております。
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昼の部では池波正太郎の原作を歌舞伎の世界に仕立て、吉右衛門が長谷川平蔵を演じる『鬼平犯科帳』も大きな話題の一つ。
趣向をこらした舞台が目白押しの「新橋演舞場五月大歌舞伎」。是非ご期待下さい。
2007年03月22日
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