コクーン歌舞伎 記者会見
再演での演出、新たな展開について―――
串田和美―――
歌舞伎の再演に何でそんなにこだわるのか、とありましたが、山の頂があの辺なのかなと思いながら、いつも途中にいるような気がして、もう少し上まで登らなきゃという気持ちが強いからなんです。
ですから、再演だから前見た人のために、ちょっとどこを変えようとか、そういう気持ちでは無くて、あの事をもっと突き詰めたい、今の私たち・生きてる人のためのお芝居、歌舞伎はそういう要素をたくさん持ってるんだ、っていうことを、もっとクリアに伝えたいという気持ちです。だから結果的に変わったものができるとおもいます。
時間が経つと時代も変わってきます。今は本当に早くて、『三人吉三』初演のころから色々なものが変わっちゃって、事件の種類も、心の持ち方も、追いつかないような変わり方をしている。そんな中で、芝居だけが、のん気にしていられないような、生きてる人たちと向かい合うように、今生きてる我々が考えるような芝居、そうしたいと思っているんです。

勘三郎―――
役者と演出家が、いつも同じ方向をむいて、それに向かって我々が芝居をやる、つくづく「コクーン歌舞伎は生だなあ」って。とどまっていない、液体というか、アメーバーというか、なにか形がどんどん変わって・・・、その形を変えることが使命じゃなくて、やってる気持ちが変わってくれば必然と演技方法も変わってくるし。
一番何が大切かっていうと、脚本をどう読み込むか。僕らの場合、どんどん違う読み方ができるようになってくるんです。
それが、もしかしたら間違えてる方向に行くかもしれない、けれど、なんでもやらないよりやったほうがいい、という集団だと思っています。
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音楽に新しい工夫を入れる計画もあって、こちらもお楽しみ。
6年の年月を経て帰ってくる渋谷コクーン歌舞伎『三人吉三』。是非ご期待下さい。

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