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孝太郎・愛之助出演映画 記者会見

仁左衛門も特別出演 『Beauty』大鹿村ロケ

 片岡孝太郎主演・片岡愛之助が共演する映画『Beauty』の撮影が長野県で行われています。
 
 この映画は、戦前から戦後にかけての信州・伊那谷の小さな村を舞台に、農村歌舞伎を愛するふたりの青年とひとりの女性の人生と絆を描く物語。少年時代に芝居の世界に魅せられ、農村歌舞伎の女方として活躍する主人公・半次(はんじ)役を片岡孝太郎が、ともに農村歌舞伎の人気役者となる立役・雪夫(ゆきお)役を片岡愛之助が演じ、ふたりの幼なじみ・歌子役を麻生久美子が演じます。

 5/2(水)、特別出演する片岡仁左衛門の登場シーンの撮影が大鹿村で行われ、その後記者会見が開かれました。仁左衛門は翌3日に、映画の題材となった伊那谷に伝わる農村歌舞伎のひとつ、「大鹿歌舞伎」の春の公演を観劇しました。

片岡仁左衛門―――

片岡仁左衛門

 大鹿歌舞伎は、父(十三世片岡仁左衛門)が好きで、二回も拝見したんですよ。それでぜひ私も拝見したいと思っていたのですが、この映画がきっかけで実際に拝見できることになって本当によかったです。

 この映画について感じるのは、心豊かな人を育てることがとても大事だということです。自然を愛し、芸術を愛し、伝統を愛し、また人間を愛することができれば、戦争は起きないわけですから。それを凝縮したことがこの映画には込められていると思います。全世界の人類へのメッセージとして、この映画はぜひ成功してほしいと思っています。

後藤俊夫監督―――

後藤俊夫監督

 8年前に大鹿村の取材を始め、この地に受け継がれた伝統芸能のすばらしさと、これを受け継ぐ人々の魂、エネルギーのようなものを強く感じて、これを映画にしたいと考えました。

 また調べていくうちに、十三世片岡仁左衛門さんがこの地を2回も訪れていること、それがこの村で歌舞伎をやっている皆さんの励みになっていることがわかりました。それを知ってからはずっと、なんとか松嶋屋さんにご出演いただけないかと思っておりましたので、孝太郎さん・愛之助さんにご出演いただいて大変満足しております。

 映画のテーマは、農村歌舞伎を続ける若者たちの友情が大きな割合をしめますが、背景に映るのは全て伊那谷の自然です。紅葉・冬・春とスリーシーズンを贅沢に撮影しています。


仁左衛門も特別出演 『Beauty』大鹿村ロケ

片岡孝太郎―――

片岡孝太郎

 祖父(十三世片岡仁左衛門)がこの村に来たときの記事などを資料館で見せていただき、自分たちが同じ場所に来て一緒に仕事ができるということを嬉しく思います。またエキストラの方々をはじめ、県民のみなさんが一緒になってこの作品を作ってくださっているという熱気を感じます。

 私が勤める半次という役は農村歌舞伎の女方ですが、戦争から帰ってきてみると村人が足りなくなっているので、歌舞伎存続のために立役に転向して頑張るという役柄です。私たちが愛している歌舞伎というものを通して、村人みんなが一致団結していく姿に、脚本を読んでとても共感しました。私は普段女方なのですが、この半次という役で立役ができ、また19歳から80歳までを演じることができてとても楽しく、頑張っております。

片岡愛之助―――

片岡愛之助

 この大自然の中で生活をしていると、子どもの頃のことや、忘れていたことを思い出させてもらったような気がします。村の方々も皆さんとても気さくで、「この映画にエキストラで出ますよ」と声をかけていただいたりします。本当に村全体でこの映画を盛り立てているということがひしひしと伝わってきて、とても嬉しく思いました。頑張りたいと思います。

 

▲ 撮影に臨むエキストラの方々と片岡仁左衛門(左中央)

 この日は片岡仁左衛門が特別出演するシーンの撮影が行われました。

 物語の終盤、年老いた主人公・半次が舞う『天竜恋飛沫(てんりゅうこいしぶき)』(映画オリジナル舞踊)の舞台を村人たちが見守るシーン。県内から集まったエキストラの方々とともに、仁左衛門も観客の村人を演じました。隣の観客と酒を酌み交わしたり、「拍手は短かめに」など周りのエキストラにアドバイスする場面も見られました。

 映画『Beauty』は今年8月に完成予定、来春以降全国公開されます。

2007年05月09日

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