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「憑神」製作発表記者会見

憑神

▲ 左からG2、葛山信吾、中村橋之助、鈴木杏、浅田次郎

 新橋演舞場9月公演、大阪松竹座10月公演にて、浅田次郎原作『憑神(つきがみ)』が上演されます。
 主役の別所彦四郎を演じるのは中村橋之助。脚本・演出を手がけるのは昨年9月、新橋演舞場『魔界転生』以来、再び橋之助とタッグを組むG2。
 演技派女優として幅広く活躍する鈴木杏、近年舞台でも活躍を見せる葛山信吾ら共演者に加え、原作者の浅田次郎が出席し、製作発表が行われました。

主演の橋之助は、
「別所彦四郎は、男なら誰しもが持つ弱さや強さを備えた、胸の奥をくすぐられるような役なんです。“別所彦四郎を演じるというより、橋之助の本質を舞台の上で見せてほしい”とG2さんにも言われていますが、それは、舞台で小細工をするな、ということだと思っています。
 今回はとても難しい喜劇、さらに全場面に膨大なセリフがあります。『憑神』の公演にむけて頑張っていきたいと思っています。」


脚本・演出を手がけるG2は
「『憑神』は浅田先生の中でも、笑いと感動のバランスがとても絶妙な作品。今回は橋之助さんを喜劇の世界にググっと引っ張っていって、コメディぶりを発揮しててもらいたいなと思ってます。
 今回、おつやは17~18歳の設定、榎本釜次郎も彦四郎との対比が面白いので、どちらの役も小説より全面的に出しています。浅田先生にもご了解いただき、ほっとしています。」


原作の浅田次郎からは、
「お芝居というのは、安心してお任せできるんです。多分映像よりも芝居のほうが、より小説という世界に一歩近いんではないかという気がします。
 自分の原作の、ここを変えて困るとか、ここをこうしろということはありません。私も一人のクリエーターであって、また、芝居をお作りになる方も、また等しくクリエーターですから、お好きなように表現していただくというのが、正しい事だと思います。お芝居を作る方、演じる方には観客の方の納得できるようなものを作っていただく、それが文化になると思っています。果たして、どのようなお芝居になるのか、今から大変楽しみにしております。」

共演の鈴木杏は、
「私が演じさせていただく“つや”という役は、原作では小さな女の子ですが、舞台では17~18歳くらいの設定になります。まだ、どういうキャラクターになるのか解ってなくて、不安でしたが、先ほどG2さんが“一緒に作っていこう”ってすごく優しい笑顔でおっしゃってくださって、なんだか気持ちが落ち着きました。頑張ります。」


葛山信吾は、
「新橋演舞場、大阪松竹座、G2さん…みんな初めてづくしで、すごく緊張しています。今回の榎本釜次郎、役の上ではかなり勢いのある男になっていて、立ち回りもかなり激しくあるとか…2ヶ月の公演、精一杯暴れまくって頑張りたいと思います。」


最後に橋之助から、
「舞台は初日があいて、これでいいっていうことではないんです。毎日新しい発見が見えてくることが大事。ですから、1回観た方も、2回・3回と観ても楽しい。東京でご覧になった方は大阪に来たらまた違う舞台が観れる。この『憑神』は進化しますよ!」

 幕末-。貧乏旗本の次男に生まれた彦四郎は、下級武士ながら婿養子となったが、跡継ぎを授かったとたんに離縁され、実家に出戻るはめに。ある時、朽ちかけた祠に出会う。出世で名高い三巡神社とは字が違えど、困ったときの神頼み!とばかりに手を合わせたのが始まりだった。彦四郎の前に現れたのは、神は神でも、人に災いをもたらすという、貧乏神・疫病神・死神だったのだ・・・。

 泣いて笑って人情たっぷりの感動エンタテイメント『憑神』。本を読まれた方、映画を観られた方にとっても、さらに楽しめるお芝居になりそうで、いまから楽しみです。

公演情報はこちらをご覧ください。
新橋演舞場  9月公演
大阪松竹座 10月公演

憑神

2007年06月29日

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