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玉三郎・鼓童共演『アマテラス』

昨年までとの演出の違い―――

坂東玉三郎―――
玉三郎 世田谷パブリックシアターはどちらかというと奥行きが広く、間口の狭い縦長の舞台です。南座は間口の広い劇場ですから、世田谷のときよりも、さらにお客様に対して“開けた舞台”という感覚を、鼓童のプレイヤーが持てたと思っています。

 歌舞伎座では、さらに間口が広くなります。これをどのように演出するか、今はまだ、考えがそれほどまとまっておりません。基本的な演出はそれほど変わりませんが、花道を使用したり、世田谷の時よりも胴の長い大太鼓をつかって音に深みを出すように出来ないか、など考えています。


玉三郎さんの魅力について―――

鼓童・石塚充―――
鼓童・石塚充 舞台での美しい姿はもちろん、7年前から稽古をご一緒させていただくようになってから、玉三郎さんの心の大きさ、感性の豊かさ、そしていつも自然体でいらっしゃることに、すごく刺激を受けています。

 演出家としても、厳しく優しく、私たち一人一人を育ててくださって、『アマテラス』を通して僕たちも成長できたと思っています。


歌舞伎座という大きな劇場での公演について―――

坂東玉三郎―――
 鼓童の公演は世田谷パブリックシアターや文京区シビックホールなど、提携のある劇場での公演が多いんです。そこには、鼓童のファンの方や各劇場のファンの方がお客様としていらっしゃる。でも南座で公演を行ったことで、様々なお客様に観ていただく経験を、鼓童のプレイヤーが持てたと思っています。

 コンサート的な雰囲気で来ているお客様ばかりなら、開演前から静かということもありますが、南座の開演前はワーッとしています。そして、太鼓がなってからから“どうなるのかな”と思うお客様もいらっしゃいます。でも、演奏が始まると静かになって、プレイヤーが個人の芸を披露したりすると、かえってどんどん拍手をしたり、喜んだりしていらっしゃる。

 南座という大きな劇場で演奏することで、“太鼓は楽しめるもの”ということを改めて実感できたと思うんです。そうして私も、“歌舞伎座でもやりたいな”と思うようになったと感じています。


南座で感じたこと―――

鼓童・堀つばさ―――
鼓童・堀つばさ 初めて南座で太鼓を鳴らしたときの音の良さに、すごくびっくりしました。太鼓というのは、木をくり抜いて、牛の皮をはって出来ているんです。南座の建物と、自分たちの木から出る音の波長がしっくりとしていて、初めて体験する音の柔らかさでした。今度は歌舞伎座でどんな音がするのか今から楽しみにしています。


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