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海老蔵が悩める吸血鬼に! 『ドラクル』会見レポート

海老蔵出演舞台『ドラクル』の制作発表記者会見

 (後列左から)明星真由美、山本亨、手塚とおる、市川しんぺー、中山祐一朗  (前列左から)山崎一、長塚圭史、市川海老蔵、宮沢りえ、永作博美、渡辺哲

 市川海老蔵が出演する話題の舞台『ドラクル』の制作発表記者会見が行われました。9月1日から東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演されるこの舞台の作・演出を手がけるのは、劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」の主宰者でありその才能を高く評価されている長塚圭史。海老蔵の相手役となるヒロインには宮沢りえ、共演は永作博美、勝村政信、渡辺哲、山崎一という魅力的な顔合わせです。

 ドラキュラ伝説をモチーフにした物語の舞台は18世紀のフランス。海老蔵が演じる吸血鬼のレイは、リリス(宮沢)と人目を避けるようにひっそりと暮らしています。そこにリリスのかつての夫(勝村)の使者が現れることからラブ・ホラーが展開していきます。

 以前から交流があり「何か一緒にやろう」と話していたという長塚と海老蔵が、ある時ほぼ同時に思いついたのが「ドラキュラだった」のだそうです。そしてこの舞台では「ただのドラキュラではなく悩みを抱えた男」(長塚)になるのがポイントです。海老蔵は「細かいことはこれからつめていくことになりますが、死なないってどうなんだろう……などと想像しています」と語りました。

海老蔵出演舞台『ドラクル』の制作発表記者会見

 また、海老蔵には「日本の時代劇ではなく18世紀のフランスの物語を演じることに抵抗はないか」という質問がありました。

「子供のころから伝統芸能に携わっていますから、自分としてはそういう方(時代劇)が対応しやすいですが、そうでないこともやらなくてはいけないかなと。やっぱり同じ世界だけで生きていると、得るものも多いけれど、失うものも多いと思うんです。そして失ったものをどうやって見直すかということで……。

 たとえば歌舞伎の場合、リアルな自分の思いを表面に現すのに時間をかけなければならないということもある。だけど現代劇の場合は、それを0.1秒とかもっと早く出さなければならなかったりする。最近、そういうものが自分の中に失われているような気がするんです。だからそういうことも含めて勉強したいと思います。抵抗はありません」。

「海老蔵さんと共演というお話をいただいて即答だったんですが、チラシが出来上がって共演の皆さんの名前を見て、鳥肌が立ちました。とても個性的で魅力的な方たちと一緒にものがつくれるんですから、もうワクワクしないわけがない!という気分です」(宮沢)というコメントからもわかるように、出演者自身もこの舞台が楽しみでならない様子です。そして海老蔵も「いい緊張感で臨めそうなので楽しみです」とはっきりと語りました。

“神を信じた悪魔(ドラクル)と悪魔を信じたひとりの女”がどんな物語を奏でてくれるのか、期待は高まるばかりです。

取材・文 清水まり

『ドラクル』
作・演出 長塚圭史
出演 市川海老蔵
    宮沢りえ
    永作博美
    勝村政信
    渡辺哲
    山崎一ほか

公演日程 2007年9月1日(土)~26日(水)
会場 Bunkamuraシアターコクーン
料金 S席11,000円、A席9,000円、コクーンシート5,000円

 問い合わせ先 Bunkamura

2007年07月06日

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