山田洋次監督・勘三郎 10月新橋演舞場製作発表
シネマ歌舞伎について―――
山田監督―――
シネマ歌舞伎というのは舞台を忠実に映していくメディアですから、あくまで、今度の仕事は芝居としての『文七元結』を、より丁寧に(映像に)入れていくという事です。
『連獅子』のような場合は、その客席の興奮を、まるでシネマ歌舞伎を見ている観客が、その会場にいるように感じるっていうのかな、これは主として音が大事な問題になりますが、映像的にも客席のショットなども大事じゃないかな、と思っています。そういう工夫をしながら撮るわけですから、映画にするという意味とは根本的に違いますね。
劇場でも2階の奥のほうの見難い席もありますね。非常に限定されたアングルで、皆さん遠くから一生懸命双眼鏡でご覧になるんだけど、そういう欲求不満がこのシネマ歌舞伎では完全に解消されていて、もっと近く俳優をみることができ、汗が飛び散るところまで見えて、そういうところは、ある意味で劇場以上の迫力があるような気がします。
暗い場面もはっきりと捉えることができ、場合によっては客席まで捉えられるのですから、舞台には無い、いろんな面白い魅力がシネマ歌舞伎にはあると思います。

勘三郎ついて―――
山田監督―――
ひときわ柔軟な方じゃないでしょうか。渥美清さんに近いような…変幻自在というか、とても魅力的な俳優さんです。7月はニューヨーク、そして、8月は歌舞伎座・納涼大歌舞伎と、ずっと“奮闘”(笑)。本当に信じられない。
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10月新橋演舞場の製作発表は、
森光子・中村勘三郎特別公演に続いて2回目。中村屋の代表的な演目、山田洋次監督の補綴、来年秋にはシネマ歌舞伎として『連獅子』『人情噺文七元結』の公開が予定され、後日にも楽しみが控える「錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘」昼の部
「十月大歌舞伎」。公演がますます楽しみになります。
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