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森光子・勘三郎 新橋演舞場で初共演

勘三郎さんについて―――

森光子―――
 眩しいんです。本当に天才でいらっしゃいます。その方がよく努力をなさってるお姿も拝見していました。

 でも、これからお稽古で、比較的近くになれれば、前よりも少しは、はっきりお顔も見られるかな、と思っております。


森光子さんについて―――

勘三郎―――
 今度も、こうやって新作をやられるって、すごいですよね。最初、例えば『瞼の母』なんてどんなものかなって聞いたら、いやだって(笑)。今あるものじゃなくて、新しいものをやる。演劇人の先輩として、これは見習うべきだよね。そういう挑戦、それだけでも頭がさがります。私も頭が下がって顔が見れません(笑)。

 もう一つ、子供たちは、昼の部だけの予定だったんですけど、(森先生が)どうしてもって…これで親子三代で共演。鶴ならず、森の一声で(笑)

 それに、これだけの大女優なのに、えばったところも、怒ったところも見たことがない。腰が低くて、普段から全く変わらない。そういう所は真似をしたいし、そうでなければいけないと思います。

10月新橋演舞場 

勘三郎さんの小さい頃のエピソード―――

森光子―――
 (先代の)勘三郎先生のお芝居を拝見して、その後、ご自宅へうかがってマージャンというのは、いつもコースでございまして、当然夜遅くなります。

 深夜になりまして、なんかトントンって二階から音がしておりました。なんだろうとおもって、「先生あれ何の音ですか?」ってうかがったら「哲明(のりあき・当代勘三郎の本名)ですよ」って。お稽古なさっていたんです。

 その時のおっしゃり方が、"えらいでしょ、こんな夜中までやってるんですよ"って、そういうおっしゃり方じゃなかったんです。その言葉は息子さんというより、ライバルのことをおっしゃってるような感じがして、その時に、すごい親と子でいらっしゃるなと思いました。

 それから、本当に(勘三郎さんは)天才だと。恥ずかしがらすに申します。天才が夜中に努力をしていらしたのを、この目で、この耳ではっきりとうかがいましたから。


 先代勘三郎とは舞台・ドラマで共演している森光子ですが、当代とは今回が初共演。また、新橋演舞場への出演は、昭和41年10月以来、41年ぶりとなります。昼は勘三郎が歌舞伎に奮闘する「新橋演舞場十月公演 錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘」。今から楽しみです。

公演情報は こちらをご覧下さい。

10月新橋演舞場 

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