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森光子・勘三郎 『寝坊な豆腐屋』稽古場レポート

昼の部は歌舞伎ですが―――

勘三郎―――
 『俊寛』は久しぶり、島(鹿児島県硫黄島)でやって以来ですね。衣裳は初代吉右衛門の衣裳で、それがうちの親父に引き継がれて今は私に。最初はきれいだった着物が、いい具合に汚れて。それって大変に難しい事なんです。

 島でやった時に、大切なこの衣裳のまま海の中まで入っちゃって。もちろん、綺麗に洗ってあるんでしょうけど、気持的には“俺の俊寛の衣裳は、本当の海の中に入った衣裳だ”ってね。袖からうっかり砂でも出てくりゃ(笑)…本当に島にいるように出来たらいいなと思っています。

『人情噺文七元結』では、山田洋次監督が美術の指示を出してくれています。よごれた長屋を作るのって難しいんですよ。きっと、映画のセットみたいに、リアルな長兵衛の家ができると思います。


勘三郎さんの求心力、パワーの源は?―――

勘三郎―――
 そりゃあもう…好奇心でしょうね。思ったらすぐに行動して、それに運ですね。人と会って話すっていう事も大事ですかね。


寝坊な豆腐屋


母親役でのご苦労は?―――

森―――
 好奇心ばっかりで、苦労なんかないです。早くセリフが入ればいいなと(笑)。

 昭和30年代後半、東京のとある下町を舞台に、時代が大きく変貌する中で下町の人々が笑い、泣き、怒りながらも前に向って生きていく人生の機微を情感豊かに描く『寝坊な豆腐屋』ぜひ、お見逃しなく。

 公演情報は こちらをご覧下さい。

森光子・勘三郎 新橋演舞場で初共演


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