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新春浅草歌舞伎・二月花形歌舞伎出演者が抱負を語る

勘太郎―――
勘太郎 このメンバーでの「新春浅草歌舞伎」も8年目を迎えることができました。本当に1年目は空席が多くて、僕たちも悔しかったです。

 それから、毎年毎年、多くのお客様が来てくださるようになって、大変ありがたいと思っています。でも、その状況に甘えず、危機感をもって良い芝居を作っていかないとだめだと改めて思っています。

 その時に、博多の話をいただきました。この大好きな浅草歌舞伎のメンバーで、いつかは地方に行きたいという夢が、数年前からあったのですが、それが、やっと叶うことになって本当に幸せです。

 浅草ではまず『傾城反魂香』の又平。実は僕『傾城反魂香』というと、“おとく”ばかり見てました。まさか又平をやるとは思いませんでした。大好きな芝居です、亀治郎さんとタッグを組んで、いい夫婦ができたらいいなと思っています。

 『弁天娘女男白浪』の“稲瀬川勢揃い”に出させていただくのは、僕が8歳のとき以来、同じ赤星十三郎をやらせていただきました。それ以来なので、とても緊張すると思います。

 夜の部は『金閣寺』の此下東吉。毎日のようにセリフを言っていないと追いつかないっていうくらい難しい役だと感じています。

 近年に無い、重い演目が揃っています。浅草をご贔屓にしてくださったお客様も目が肥えてきて、そういう演目を楽しみにしてくださっているのだと思います。新たに浅草を見に来てくださるお客様にも、The歌舞伎、これが歌舞伎の重さなんだというものをお見せできるように稽古をしていきたいと思っています。

 博多座では、昼の部『義経千本桜 渡海屋・大物浦』、夜の部の『菅原伝授手習鑑 車引』、『鳴神』、『蜘蛛絲梓弦』。これは以前浅草でも上演しているもので、さらにパワーアップしたものを博多のお客様にご覧いただけと思っております。

 そして、『団子売』と『高坏』という踊り。『高坏』は初めて踊らせていただきますが、父(十八代目勘三郎)が大事にしている踊りです。下駄のところが注目されますが、実は、お酒を飲んで桜のもとで気持ちよく踊っている、そうした雰囲気を出すような事が本当は難しい。これも稽古をしなければいけないなとおもって。

 博多は若手のパワーやエネルギーがぎっしり詰まった演目ばかりです。2月は寒いと思いますが、博多座の場内が暑くなるようなお芝居をしたいと思っています。


七之助―――
七之助 浅草はおかげさまで公演が定着して、お客様が入ってくださるようになりました。このメンバーで博多座に伺うのは初めてです。どうなるかわからず、本当に不安でいっぱいです。チラシに“お願いだから、来て下さい”って書こうかというくらい・・・。

 浅草では、『弁天娘女男白浪』。弁天小僧菊之助は20歳の時にやらせていただきましたが、当時まわりはほとんど先輩方で、その方々の大きな懐のなかでなんとか若さで勤めました。でも本当は今回のように同じ年代で“仲間”という感じを出せたらお客様にはわかりやすいのではないかなと思っています。どうなるかすごく楽しみです。

 そして『与話情浮名横櫛』。まさかお富をやれるとは思っていませんでした。見ればみるほど難しい芝居です。女方の一から学びたいと思っています。

2月の博多座、最初は『義経千本桜 渡海屋・大物浦』の典侍の局。これは本当にやりたかった役で、今年念願叶ってやらせていただきました。毎日毎日命を削ると言っては大げさかもしれませんが、そういう気持ちで勤めました。来年の2月、こんなに早く2度目をやらせていただけるのはとてもうれしく、今回は自分の色をちょっとずつ出していけたらいいなと思っています。

 そして『鳴神』。この雲の絶間姫が決まったとき亀治郎さんが大喜びいたしまして、「良かった。この苦しさを分かち合える人がもう一人できた」って(笑)。

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