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新春浅草歌舞伎・二月花形歌舞伎出演者が抱負を語る

亀鶴―――
亀鶴 「新春浅草歌舞伎」のお客さんは、他とはまるで違うような感じがします。とても歌舞伎を楽しんでいらして、それが歌舞伎本来のあるべき姿だと感じています。今回も出演できるのがすごく嬉しいです。

 今回の役は、『金閣寺』の慶寿院尼という位の高い女方もあり、『源氏店』の蝙蝠安というちょっときたない役(笑)もあり、そして『浜松屋』ではすっきりした鳶とバラエティに富んでいます。たとえば、50歳や60歳の役を若い役者が演じたり、その逆があったり、そしてそれがそのように見えるというのが歌舞伎の面白いところですし、また、そう演じることができれば良いなと思っています。

 そして、博多座。こちらもいろんな役を勤めます。『義経千本桜 渡海屋・大物浦』では入江丹蔵。これは今年愛之助さんとのコンビで相模五郎を演じましたが、今回の配役はその逆。少し気が楽かなと思っています。

 そして、『高坏』の大名。琴平で勘三郎さんの舞台を毎日見てました。新しい松羽目物で、今、古典になりつつある作品です。正しく演じたいと思っています。

 『蜘蛛絲梓弦』。これは、浅草で亀治郎さんの舞台をワクワクしながら拝見していました。坂田金時ですから楽しく子供に戻った気持ちで演じたいと思っています。


男女蔵―――
男女蔵 浅草では、『傾城反魂香』で土佐将監。今年もお爺さん役です(笑)。またお爺さん役・・・浅草に来たんだなと思っています。

 2月の博多では、今年演じました『義経千本桜 渡海屋・大物浦』の弁慶をやらせていただきます。また、『車引』は、時平公という位の高いお役です。これらは、父(四代目左團次)が勤めている役なので、よく見ていますが、見るのとやるのでは大違いです。心を引き締めて勤めたいとおもっています。

 浅草歌舞伎出演も8年目になり、「1月は浅草へ行こうよ」ってお客様がすごく増えました。歌舞伎の入門編という意味合いだけではなく、僕たちの歌舞伎を作っていこうという意識を強く持って勤めないといけない状況になってきたと思っています。そして、2月の博多座でもお客様によろこんでいただき、来年、「また2月あいつらが来るよ、見に行こうぜ」と言っていただけるように、仲の良いメンバーで、楽しみながら力をあわせて一生懸命つとめたいと思っています。

亀治郎―――
亀治郎 平成19年は大河ドラマで1年間舞台を離れる機会が多かったのですが、1年ぶりに古典歌舞伎で浅草に帰って参ります。全て初役です。

 2月は「浅草以外で“やりたいやりたい”」と言い続け、ようやく浅草のメンバーで博多座に呼んでいただける事になりました。浅草でご好評いただいた『蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)』を再演できることも非常にうれしく、また久しぶりに気心知れた仲間と芝居が出来ることも楽しみにしております。

 浅草、『傾城反魂香』では、おとくで出させていただきます。伯父の猿之助が又平の時に、今の勘三郎さんが、おとくで出てらっしゃったので、今回はその逆バージョンのように、勘太郎くんが又平で私がおとく。とても良いコンビになるだろうと思っていて、僕自身も楽しみにしています。

 『金閣寺』では、雪姫を勤めます。11月に巡業で勤めた『奥州安達原』の袖萩のように、激情にかられる女性にくらべると、お姫様役は激しい動きもできないし、その中でお芝居をしなければならないので、そこが一番難しいのだと思います。これは、京屋(四代目雀右衛門)のおじさんに習います。自分の役者としての財産を増やしていただくことが出来るので、大変感謝しております。

 『弁天娘女男白浪』では、忠信利平を勤めます。先輩方もそうしていらっしゃいますが、若い頃は、立ち役も女方もいろんな役を勉強しなきゃいけない。この浅草のメンバーは、そういう意味で守備範囲がわりと広い人たちばかりだと思うんです。1日のうちで、全然違う役をやるというのも歌舞伎のひとつの面白いところ。観客の人にも喜んでいただけるのではないでしょうか。

 博多座での『蜘蛛絲梓弦』は再演ですが、僕は絶対に同じようにはやらないので、浅草とはまた違ったものをお見せできると思っています。『義経千本桜』もあるし、歌舞伎十八番物や荒事もあり、それに舞踊が2つ。『団子売』は江戸の風俗に題材をとった、歌舞伎独特の本当に良い作品だと思うし、『高坏』は古典にあるものですが、それを作り替えて新しいアプローチで見せていて、同じ舞踊でもそれぞれ見せ方が違っています。それぞれ非常に良い演目が揃っていると思います。

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