スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』4ヶ月ロングラン公演!
市川猿弥―――
この度、とうとう帝の役をやらせていただくことになり、右近さんや段治郎さんのお父さんということに・・・お客様の中にも、「猿弥さんが帝で、大丈夫なのかしら・・・」と。一番大丈夫なのかなと思っているのは、実は私なんです(笑)。
『ヤマトタケル』初演の時は客席で見ていたのですが、師匠が白鳥となって・・・それを見て非常に感動し、“澤瀉屋!”と声をかけ、手を高く拍手をしていたのを覚えています。
市川笑三郎―――
22年前、中日劇場での『ヤマトタケル』で初舞台を踏ませていただきまして、本当に自分には縁の深い忘れられない作品でございます。毎回これが上演されますことを、喜んでいる一人でございます。
倭姫は、私が24歳の時に師匠のヤマトタケルで初めて勤めさせていただきました。その頃は、何が何だか判らなくて、師匠が怖くて、一生懸命日々やっておりましたが、だんだん、倭姫の役の実年齢も近づいてまいりましたので、少しは前とは違った物が作り出せたらと思っております。
また、前回から、帝の使者という役も一緒にやらせていただいております。最後にメッセージを持ってくるという大切な役だと思っておりますので、両役共に一生懸命勤めさせていただきたいと思っております。
市川春猿―――
『ヤマトタケル』が初演の時、私は歌舞伎の研修生でございましたが、初めて見たときに、本当に凄いインパクト、衝撃を受けた記憶がございます。
そしてこの『ヤマトタケル』に初めて参加させていただいたときから、弟橘姫をやらせていただいております。初演の時は、師匠に怒られて、稽古場でも特別に稽古をしていただきました。「もう、何回もやっているのに、全然良くない」と言われないように、一生懸命、色々自分でも工夫して、考えて勤めていきたいと思っております
4ヶ月のロングラン、4大都市での上演について―――
右近―――
ヤマトタケルは父・帝の命により各地に赴きますが、その思いと同じく4大都市で、皆様によろこんでいただけるような舞台を作ることが、師匠・猿之助へのご恩返しだと思っております。
たとえば、博多座はミュージカルから歌舞伎までできる劇場で、猿之助も「スーパー歌舞伎座だね」と申しております。博多では“博多座のヤマトタケル”がご覧いただけるのではないかなと思っております。
博多座に限らず、新橋演舞場、大阪松竹座、中日劇場と、それぞれの劇場の良さを生かした演出で、私達もそれに併せて懸命に演じますので、ぜひ各劇場でご覧いただければ有難いなと思っております。
ダブルキャストでのライバル心は―――
右近―――
無くてはいけない事なのかもしれませんが、ライバル心は無いですね。師匠の芸を受け継いで、懸命に切磋琢磨していくというのが私の心情です。お互いに助け合っていく役どころでもあり、共に戦い共に助け合っていければと思っています。
段治郎―――
まさにその通りです。右近さんと僕のニンは違うので、精神的にぶつかったり、ライバル心というのは生まれてきません。

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