勘三郎 コクーン歌舞伎記者会見
お辰について―――
勘三郎―――
今まではお辰という役を、団七といつも2役で勤めていましたが、今度は息子たちが演じます。自分が演じる時は、うちの親父(十七代目勘三郎)のようにと思っているんです。
今回の公演は、少し時間が限られていて・・・とくにシビウの公演は夜中10時から(笑)。その時間から芝居するのは生まれて初めてです。ですから少し上演時間が短くなり、2役はどうしても難しいので、今回は息子たち譲ります・・・本当は譲りたくないんですが(笑)よい勉強の機会になると思っています。そして、日本にもどって成果を皆さんに観ていただきたいと思っています。
外国人の歌舞伎に対する反応―――
勘三郎―――
いいですね。昨年のニューヨークでの『法界坊』の時、公演も最終日に近づいたころには、ショー・ストップっていうのでしょうか、笑いと拍手で芝居が続けられないので、生まれて初めて手で観客を制しました。いい気持ちでしたね。このままずっとここにいたい、というくらいの反応でした。
だからといって、日本で演じてる時も外国で演じている時も、気持ちに違いは無くて、本質的には同じなんです。外国の方に見せるからこうしようとか、日本だったらこうしようとか、団七なら団七の気持ちを変えるということはしません。そうするとおかしい物になってしまうと思います。
串田―――
きちんとやらなければと気が引き締まります。この前も下見にいったときに6本くらい芝居を見てきましたが、悔しいくらい質が高い。こういう芝居を毎晩のように見てる人たちの前でやる為には、見た目の脅しじゃないと思うし、本当にきちんとやらなければ思っています。
コクーン歌舞伎について―――
串田―――
このように、再演を続けられるという事は作品が成長するという事なんです。見て下さるお客様も年齢を重ね、自分たちの感性も成長して変わっていく。そういう作品があるのは、お互いにとってすごく幸せなことで、それがずっと続くと“古典”というものになるんだなと思っています。
若いころは、新しい作品をどんどん作ろうという気持ちばかりだったのですが、コクーン歌舞伎でこういう作品に巡り会えるというのは本当に幸せなことです。
勘三郎―――
素敵な舞台に毎年出ることができて、本当にありがたいです。歌舞伎は特別なもののように思われてしまうところもありますが、それはこのコクーン歌舞伎では違ってきます。
前回の『夏祭浪花鑑』の千穐楽も、裏からいろんな人が舞台に登場して、カーテンコールも30~40分くらい。みんな舞台の上で踊ってました(笑)。もしかしたらこんな事、江戸時代ならあったんじゃないかなと思ったり。“歌舞伎もいろいろあるんだ”日本のお客様も、外国の方も、そういう風に思っていただけるとありがたいですね。
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さらなる進化を遂げる
『第九弾 渋谷・コクーン歌舞伎 夏祭浪花鑑』。2008年の夏の始まりにふさわしい熱気溢れる舞台をどうぞお楽しみに。

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