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南座『三響會』記者懇親会

南座『三響會』記者懇親会

 来たる5月27日(火)・28日(水)南座にて『三響會』を催します。

 亀井広忠・田中傳左衛門・田中傳次郎の三兄弟によって、平成9年に結成された「三響會」は昨年10周年の節目を迎え、今回は新たなスタートを踏み出す公演となります。公演を前に三兄弟が揃って記者懇親会を行ない、公演への意気込みを語りました。

今回の舞台について―――


田中傳次郎―――
 前回、京都で初めての「三響會」を開きまして、お客様からご好評をいただき、2回目の京都公演となります。今回は普段では揃うことのないメンバーがご出演、ご協力下さいますので、どうぞご期待下さい。


田中傳左衛門―――
 京都ならではの演目を選ばせていただきました。今までご好評をいただいた演目から、今回ならではの新しい見せ方を作ることが出来たらと思っています。


傳次郎―――
 普段、歌舞伎を見る人には能を、能を見る人には歌舞伎を見ていただく機会になりますので、まず見やすく、とっつきやすく、難しいものではないという事が伝わればと思います。単に自分達のやりたいことを実験的に行うのではなく、お客様に楽しんでいただく、「三響會」らしいエンターテインメント性を出していけたらと思っています。


10年を振り返って―――


亀井広忠―――

亀井広忠

 「三響會」を始めたのは私が23歳、傳左衛門が21歳、傳次郎が20歳の時でした。当初温かく見守ってくださる目や、厳しい批判をいただきました。現在、古典芸能の中でも、他分野同士でのコラボレーションの公演が増えていますが、10年を振り返ると我々が“切り開いた”という自負がありますね(笑)。

 「三響會」は、囃子を中心としたザッツ・エンターテインメントと思っていただけると。エンターテインメント性は傳次郎が長けていますし、音楽性や芸術性は傳左衛門が、私はムードメーカーです(笑)。個性の違いがあるからこそ、これまでうまく進めてこれたと思います。

傳左衛門―――

傳左衛門

 当初、小さい頃からやってきたものを勉強し直す場として始めました。能や歌舞伎の一方しか知らない方々が「三響會」へ足を運んで来てくださり、また演者同士の交流もはかる事ができた10年であったと思います。これからの10年も、今までの流れを崩さずにやっていきたいと考えています。

 

広忠―――
 私はこの10年の流れの中で、どんどん色んな事をやりたいという方向性へ、傳左衛門と傳次郎はどんどん削ぎ落とす方向性となりました。これが能と歌舞伎の囃子の違いなんですね。私は歌舞伎的な囃子を望んでいて、傳左衛門と傳次郎は能的な囃子を望んでいる。これが10年やってきて一番実感したことです。相互交流してきた意味が出て来たと思います。

 今後の10年ですが、レパートリーの創造です。あくまで古典の能、歌舞伎から題材を得ていきたいです。

傳次郎―――

田中傳次郎

 今までの10年間は挑戦。これからは勝負ですね。20歳そこそこで始めて定期公演をするなんて通常ではあり得ないことです。多くの助けがあって、ここまでこれたと思います。そのうちに「三響會」という名前がついて来てくれた10年であったと思います。

 これからもどんどん挑戦して、クオリティを落とさず、ハードルも上げていかなくてはなりません。もう私達も若手といえる年代でもありませんが、まだまだその気持ちを持ち続けながら、これまで培ってきた10年を無駄にしないようにしたいと思っています。

 能、狂言、歌舞伎という中に、“囃子”というジャンルが皆さんに根付いていくような活動を、これからの10年ではしていきたいです。

趣向をこらした舞台が目白押しの『三響會』。是非ご期待ください。

2008年05月09日

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