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比叡山薪歌舞伎 開幕

比叡山薪歌舞伎 開幕

 7月19日(土)、公演を祝うかのような晴天のもと、「中村吉右衛門奉納公演 比叡山薪歌舞伎」が初日を迎えました。京都市内と比べ標高のある比叡山は、気温も下界より数度低く、木々に囲まれた会場は涼気に満ち、まさに薪歌舞伎の醍醐味を堪能するには最適な場所といえます。会場は、回向法要がなされる阿弥陀堂横の特設舞台。向かいの東塔と共に荘厳な雰囲気を舞台にかもし出します。

比叡山薪歌舞伎 開幕

 会場へはライトアップされた上り坂と階段が続きます。少し急な階段もまた、比叡山の厳しさを伝えてくれます。

 公演は、中村芝雀による『近江のお兼』で始まります。続いて、中村福助の可憐な白拍子による『舞妓の花宴』。二つの舞踊が終わる頃には、深い闇が会場を包み始めます。続いて、延暦寺僧侶らによって、1200年の悠久の時を照らし続ける延暦寺の「不滅の法灯」から舞台を照らす薪への「火入れの儀」が執り行われ、闇の中に幻想的な舞台が現れます。

 そして中村吉右衛門による『藤戸』が始まります。悪龍となった漁夫の霊を、盛綱が祈り成仏させる...まさに比叡山という場所と情景が重なります。美しい夜空の下「播磨屋!」の掛け声とともに、会場は盛大な拍手に包まれました。最後に出演者が舞台に揃いお客様にご挨拶をすると、さらに大きな拍手が比叡山の夜空に響きました。

 霊山の清らかな世界で演じられる趣のある舞台。「中村吉右衛門奉納公演 比叡山薪歌舞伎」ぜひお楽しみください。

2008年07月21日

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