ホーム > ニュース一覧 > 初日を迎えた永楽館柿落大歌舞伎

初日を迎えた永楽館柿落大歌舞伎

初日を迎えた永楽館柿落大歌舞伎

 兵庫県豊岡市、歴史ある出石・永楽館の柿落し公演が賑々しく初日を迎えました。この記念公演を祝福したかのような快晴に、出石の町を包む山の緑も一層鮮やか。 永楽館柿落大歌舞伎は、柿落公演らしく『操り三番叟』から始まりました。

初日を迎えた永楽館柿落大歌舞伎

 続いて、片岡秀太郎、片岡愛之助、中村壱太郎が揃っての『口上』。
 まずは、愛之助が、「松嶋屋、成駒屋という上方歌舞伎の役者で、出石永楽館の柿落公演が行えますこと、誠にありがたいことです。実は、楽屋はこの舞台のすぐ裏にあり、くしゃみも咳をしても駄目なんですよ(笑)。この後、『奴道成寺』を初役で勤めさせていただきます。柿落記念の公演でこのような大作を踊らせていただきますこと、役者として身に余る光栄です。」と挨拶。

初日を迎えた永楽館柿落大歌舞伎

 引き続き、壱太郎から、「秀太郎のおじさま、愛之助のお兄様にお呼びいただき、永楽館柿落大歌舞伎という記念の公演に出させていただきますことを、とても嬉しく思っております。こちらの劇場は雰囲気があって良い劇場だとうかがっておりましたが想像以上で、このような舞台が出来ましたこと、本当に嬉しく思っております。21世紀に新しく生まれ変わった永楽館で、この先も歌舞伎がたくさん行われます事を願っています。」

 最後に秀太郎から、亡父十三代目仁左衛門が出石に訪れた際のエピソードなどを披露。続いて、「この永楽館は黒御簾が上手にあり、定式幕を引いた際の幕溜りが下手にあります。どちらも現在の劇場とは反対ですが、これは昔の上方風でございます。また、いまの大劇場のように広くはございませんが、それだけに私どもも本当に緊張しますし、また楽しくもございます。お客様はその辺りをどうぞお楽しみ下さいまして、ゆるゆるとご見物いただきたいと思っております。」

初日を迎えた永楽館柿落大歌舞伎

 『口上』の後は、『奴道成寺』。一座総出演の舞台は美しく華やかに幕となりました。

 芝居を終えて、秀太郎は「客席の熱気と舞台の熱気が一緒になって、暑い暑いといわれる豊岡の夏ですが、暑気をふきとばせました。地元の方やスタッフの皆さんが一丸となって、私もこんな雰囲気は初めてです。」

 愛之助は「地元の皆さんが長い年月をかけて、再現した思いが詰まっていることを実感しました。今日はお客様の力をいただいて舞台を勤めることができました。」

 壱太郎は「『操り三番叟』の千歳役で、一番最初に舞台に出させていただき、柿落しの記念の公演であることを実感いたしました」とコメント。

 幕が開けば、そこに明治・大正・昭和へと繋がる空間が再現され、まさに永楽館に魂が入ったかのようです。 永楽館柿落大歌舞伎は、8月5日まで。出石の町に、また新しい名所がうまれました。

初日を迎えた永楽館柿落大歌舞伎

RECOMMENDED


[PR]


連載特集