歌舞伎俳優の二代目中村吉之丞＜なかむら・きちのじょう、本名：田中吉郎＝たなか・よしろう＞さんが、1月26日（日）、肺膿瘍のためご逝去されました。享年81歳。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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　昭和7年（1932）4月5日、東京都に生まれる。17（1942）年三世中村時蔵に入門、18（1943）年8月歌舞伎座『海軍』ハワイ二世少女で中村蝶丸を名のり初舞台。同年10月初代中村吉右衛門の弟子となり、三代目中村吉三と改名。27（1952）年1月歌舞伎座『松浦の太鼓』茶屋娘で中村万之丞と改名し名題昇進。平成6（1994）年9月歌舞伎座『引窓』お幸で二代目中村吉之丞を襲名、幹部昇進。平成17年五文化庁長官表彰。

　平成22（2010）年10月国立劇場『将軍江戸を去る』美濃部の母が最後の舞台となった。