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【1日初日】権十郎が「八月喜劇夏祭り」の意気込みを語る

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左より、河原崎権十郎、藤山直美、田村亮

 

 8月1日(金)から京都四條南座で始まる 「八月喜劇夏祭り」に出演する河原崎権十郎が、藤山直美、田村亮とともに製作発表記者会見に臨みました。

歌舞伎と上方喜劇の深い関係
 「上方喜劇を一度、きちんと整理して次の世代に伝えていきたい」と、真剣な面持ちで話した藤山。父、藤山寛美の娘として、「私の時代に父や先人たちが築き上げてきたものに対し失礼があってはいけません。我が家(上方喜劇)だけは普請させてもらわないと。そこをきっちりしていきたいと思います」という藤山の強い意向をくんで、今回の出演となったのが権十郎です。

権十郎が「八月喜劇夏祭り」の意気込みを語る 「歌舞伎以外の舞台に出演させていただくのは20年ぶりくらいです。兄の萬次郎が2月の新橋演舞場、6月大阪松竹座での『母をたずねて膝栗毛』で直美さんとご一緒し、いいなあと言っていたところに今回のお話をいただきました。直美さん、田村さんとの共演が楽しみです」と、権十郎はうれしそうに話しました。

 田村は「直美さんとの共演は6回目ですが、喜劇は難しいと毎回感じています。いつも苦労していますが、千穐楽まで一所懸命勤めたい」と意欲的に語りました。

歌舞伎の要素をとり入れた舞台に
 「紺屋と高尾」を元にした『紺屋 恋の道中みやげ』は、場所を京の島原に設定し、そこの最高位にいる吉野太夫(藤山)に、江戸から出てきた職人(田村)がひと目惚れするところから話が始まります。権十郎は職人の親方で、「上方言葉にあまり馴染みがないので大丈夫かなと思いましたが、今回は江戸の人間とうかがいました。(芝居が京と江戸を行き来する中で)幕が開くたびに、江戸の風情、江戸の色というものを出していけるように、直美さんや皆さんと相談し、楽しみながらつくっていきたいと思います」。

 『はなのお六』は、藤山が父、寛美の当り役を引き継いで上演を重ねています。「型があるわけではないので、稽古でいい形を探りたい。父は“芝居にでき上がりはない”と言って亡くなりました。私も役者にでき上がりはないと考えております」。今回は歌舞伎を意識した演出を随所に施し、たとえば、『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』の見染めのような始まりや、紺屋の職人の家でのやりとりは世話狂言として、だんまりの演出ほか、生の下座音楽も使われます。

京都の暑さを吹き飛ばして
 「大文字の月(京都の8月)に公演をさせていただけて、下座、三味線、だんまり、人情話もある。江戸の方には江戸の言葉で出ていただかないともったいない」と、藤山が言うと、権十郎も、「歌舞伎役者であることを求められていると思っていますので、自身の持っているものを出して、お稽古をしてまいります」と、楽しみと同時に不安もある中、稽古への気合をみなぎらせました。

 盛夏の公演となりますが、「暑い時に太夫の格好。…水を飲んで頑張ります」と、会見の場を藤山が和ませ、「京都生まれですので酷暑は覚悟しております」と、藤山、田村の二人が話すと、権十郎は「9月の南座で『義経千本桜』(平成22年)の弁慶を勤めさせていただきまして、肉襦袢の上に綿入れを着込み、棒を持って暴れ回る役柄も演じておりますので、なんとかこの公演も勤めてまいりたいと思っております」と頼もしい限り。

 京都四條南座 「八月喜劇夏祭り」の公演は8月1日(金)から25日(月)まで。チケットは7月15日より、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売開始です。

権十郎が「八月喜劇夏祭り」の意気込みを語る

2014年07月08日

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