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尾上右近「第一回 研の會」への意気込み

尾上右近「第一回 研の會」への意気込み

 8月22日(土)・23日(日)、国立劇場小劇場で、尾上右近自主公演「第一回 研の會」を開催する右近が、公演に向けての意気込みを語りました。

やりたいことは自分でやるしかない!
 「十代の頃から自主公演をと思っておりました。この度は菊五郎のおじ様に開催のお許しをいただきましたこと、深く感謝しております」と、長年の願いがかなう喜びと感謝の一声から始まった取材会。

 端緒を開いたのが「亀治郎の会」出演で、『吉野山』には、右近の佐藤忠信に、猿之助が静御前で出演します。「第一回の記念に、猿之助のお兄様へ出演をお願いしました」。猿之助の自主公演に参加し、継続することの大切さとともに、「自分がやりたいことは、自分でやるしかない」ことを学んだと言います。

 今年23歳。「芸に“もう大丈夫”ということはないと思うので、(会を開くから)これでどうだと言うつもりはありませんが、我慢もできなくなって…」、ついに開催を決断。「それと、『鏡獅子』の体力と技術のバランスが取れたときに、一番いいところに到達したいと考えており、逆算するとそろそろやっておかないと、そこに届かなくなってしまうと思いました」。

曽祖父、六世菊五郎の当り役から
 『春興鏡獅子』の小姓弥生と獅子の精は、右近の曽祖父、六世尾上菊五郎の数多い当り役の一つで、小津安二郎の映画にもその姿が残っています。「3歳の頃に映画を見て、歌舞伎役者になりたいと思い、稽古を始めました」。憧れの役であり、たびたび胡蝶の精を踊っていつかは弥生を、獅子の精をと思ってきたので、「胡蝶の自分に、“やれるよ”と報告したい」と、夢の実現を喜びました。

 「『鏡獅子』は女方の踊りに重点を置きつつ、獅子の“間”を大事にしたい。そして、毛振りでは回数ではなく、振り方にこだわって勤めます」。映画に残る六世菊五郎の毛振りがそう見えたように、美しく形を変える毛の流れをつくるのが理想です。獅子の白い毛に憧れていて、スチール撮影で衣裳をつけたときには思いがあふれ、「泣きそうになりました」。

 近頃は女方を勤めることが多いですが、「立役も大好き。『吉野山』では、狐としての可愛らしさ、桜の中で踊る風情と戦物語の切替えをしっかりお見せしたい。もちろん、尊敬する猿之助のお兄様とたくさん踊るところもご覧いただきたい」と意欲を見せます。やはり清元の家に育ったので(父の清元延寿太夫、兄の清元昂洋も出演)と、全段を清元で踊り、「普段の歌舞伎の舞台ではあまり見ないような、静の踊り、忠信の踊りもしっかり勉強させていただきます」。

 「剣の”ケン“、研究の”ケン“、研ぐ、そして親のつけてくれた名前(研佑)の一字、いろいろな意味を込めて」、研の會と名付けた第一回公演。チラシの製作にもこだわり、自筆の題字と桜、牡丹の絵をあしらっています。「下手でもなんでも、自分でやることにこだわりを持ちたい」。父の協力をはじめ、周囲の温かい支えに感謝し、自主公演の第一歩を踏み出した右近。「第一回 研の會」は8月、いよいよ幕を開けます。

尾上右近「第一回 研の會」への意気込み
尾上右近「第一回 研の會」への意気込み
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尾上右近自主公演
第一回 研の會

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   義経千本桜
一、 吉野山(よしのやま)
   佐藤忠信 : 尾上右近
   静御前 : 市川猿之助

二、新歌舞伎十八番の内
   春興鏡獅子
(しゅんきょうかがみじし)
   小姓弥生/獅子の精 : 尾上右近
   胡蝶の精 : 中村京妙
   胡蝶の精 : 中村京蔵
   用人関口十太夫 : 尾上音之助
   局吉野 : 市川段之
   老女飛鳥井 : 尾上梅之助
   家老渋井五左衛門 : 尾上菊十郎

日時
2015年8月22日(土)17:30 開演
        23日(日)13:00/17:30 開演


会場
国立劇場小劇場
東京都千代田区隼町4−1


チケット
全席指定:11,000円(税込)

2015年6月12日(金)10:00発売

・尾上右近事務所 03-5726-0443 080-4862-5858(10:00~20:00)
イープラス
・国立劇場チケット売場(窓口販売のみ、10:00~18:00)


お問い合わせ
尾上右近事務所 03-5726-0443 080-4862-5858(10:00~20:00)

2015年05月23日

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