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芝雀が「歌舞伎夜話」でたどった七代目芝雀の軌跡

芝雀が「歌舞伎夜話」でたどった七代目芝雀の軌跡

 

 

 2月8日(月)、歌舞伎座ギャラリーで、ギャラリーレクチャー 歌舞伎夜話(かぶきやわ)特別企画 襲名記念「中村芝雀 三夜噺」の第一夜が開かれました。

 「三夜噺」の第一夜は芝雀の軌跡をたどる1時間、誕生秘話から初舞台、思い出の舞台と駆け足で半生記を振り返りました。

 

 先日の大阪通天閣での福豆まきのご挨拶にもあったように、誕生は四世雀右衛門が大阪出演のとき。「(二世)松緑の伯父が病院へ見舞いに来てくれたそうで、後日、ガラス箱の中でぎゃあぎゃあ泣いていたのがお前だから、体が弱いのは当たり前だと。だから体に気をつけなさいという話なんですけど、可愛がってくれていたんですね」と、最初に会場を和ませると、話は次から次へと膨らんでいきます。

 

芝雀が「歌舞伎夜話」でたどった七代目芝雀の軌跡

 初舞台は「記憶にない」、子役時代も「ほとんど覚えていない」と言いながら、昭和38(1963)年7月歌舞伎座『白浪五人男』の日本駄右衛門の役には、思い出話の花が咲きました。

 

 昭和44(1969)年8月国立小劇場での「第1回杉の子会」では『吉例寿曾我』で大磯の虎、「下げ髪で後ろに引っ張られるようになるので、次第に頭が痛くなってくるんです」と、若くして勤めた大役の苦労話も…。同じ公演での『鳥居前』の義経の役はあまり覚えてないとのことで、「父が女方なので、女方が自分にとっての歌舞伎の世界だったのでしょう」。

 

芝雀が「歌舞伎夜話」でたどった七代目芝雀の軌跡

 四世雀右衛門から直接、役の手ほどきを受けたときの話もありました。「父が大切にしていた『藤娘』、名題試験の課題だった『すし屋』のお里、『鏡獅子』…。自分で一回やってみせて、自習させてから違うよこうだよと、直接私の体を動かすんです。合格点はありません。だって芝居に合格点ってないでしょう」。なぞる、真似するは「お芝居の基本」ときっぱり。たとえば『鳴神』雲の絶間姫も、「父の独特のせりふの言い方がありますので、父どおりに」を目指します。

  

 ここからは『名月八幡祭』美代吉、『籠釣瓶花街酔醒』九重、『御所五郎蔵』逢州、等々、勤めた役の数々の話が続きます。役の気持ち、性根がすらすらと明確な言葉で表現されると、舞台の記憶も鮮明に蘇ってきます。そして、四世雀右衛門が大切にしていた、若さ、美しさを体現するための化粧の秘密も披露されました。

 

 数々の裏話も交えた巧みな話術に引き込まれ、気が付けばあっという間に終了時間に。話は尽きることがなく、残りは第二夜、第三夜へ持ち越しとなりました。

 歌舞伎夜話「中村芝雀 三夜噺」は明日9日(火)にプライベートのお話を中心とした「第二夜」、10日(水)に襲名に向けての話を聞く「第三夜」が開かれます。チケットは若干枚数、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトにて販売中です。

 

芝雀が「歌舞伎夜話」でたどった七代目芝雀の軌跡

 「歌舞伎夜話」特別企画ということで、最後はクイズ正解者に特別なプレゼントが!

2016年02月08日

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