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雀右衛門「六月博多座大歌舞伎」に向けて

雀右衛門「六月博多座大歌舞伎」に向けて

 6月2日(木)から博多座で、中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露「六月博多座大歌舞伎」が行われるにあたり、雀右衛門が地元の櫛田神社で公演の成功を祈願しました。

 3月28日(月)、歌舞伎座での襲名披露公演を終えたばかりの雀右衛門は、東京から一路、九州博多へ。博多座での襲名披露となる6月の舞台の成功と無事を願い、博多の総鎮守、櫛田神社を訪れました。

 

 成功祈願ののちに行われた取材会では、父、四世雀右衛門から受け継いだ「女方としての所作の美しさ」は、幼い頃より指導されたもので、出と引込みの大切さなど、教えられた言葉を大切に、「心からにじみ出る美しさを伝えたい」と語りました。3月の歌舞伎座に続き、初役となる三姫の一つ、八重垣姫への思いとともに、「今回の公演は、お客様に喜んでいただけるものが必ずあると思います。歌舞伎は決して難しいものではありません。心情を手にとるように感じてもらえるのが歌舞伎だと思います」と、熱い胸の内を語りました。

 

雀右衛門「六月博多座大歌舞伎」に向けて

 舞台と同じようなやわらかな雰囲気をまとった雀右衛門をかこんでの取材会は、九州の思い出などにも話が弾み、うららかな陽光の中、終始和やかなうちに終了となりました。

 

 取材後は、はかた伝統工芸館で記念の手形も残した雀右衛門。博多の初夏の風物詩となっている「船乗り込み」もすでに決定、5月29日(日)もきっと賑やかに盛り上がることでしょう。

 「六月博多座大歌舞伎」は6月2日(木)から26日(日)までの公演。チケットは4月9日(土)より、博多座にて発売予定です。

 

雀右衛門「六月博多座大歌舞伎」に向けて

2016/03/30