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雀右衛門が語った「吉例顔見世興行」での襲名披露

雀右衛門が語った「吉例顔見世興行」での襲名披露

 

 

 11月30日(水)~12月25日(日)、京都市 先斗町歌舞練場で行われる「當る酉歳 吉例顔見世興行」で、襲名披露する五代目中村雀右衛門が製作発表に出席しました。

先斗町歌舞練場で初めての「吉例顔見世興行」

 京の年中行事「當る酉歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は例年、京都四條南座で開催されていましたが、今年は休館中の南座に代わり、先斗町歌舞練場で初めて行われます。会見の冒頭で安孫子正松竹株式会社副社長より、「長い歴史を誇る顔見世を止めるわけにはいかない。また、顔見世は京の年中行事として大切な公演です」との挨拶があり、京の冬の風物詩、「吉例顔見世興行」の演目が発表されました。

 

 客席数約540の先斗町歌舞練場で、より多くのお客様にご覧いただけるようにと、今回は、京都の「吉例顔見世興行」としては初めての三部制の公演となります。3月の歌舞伎座、6月の博多座、7月の大阪松竹座、8月・9月の地方公演に続く五代目中村雀右衛門襲名披露として、各部で襲名披露狂言が上演され、雀右衛門は3役すべてに初役で挑みます。

 

踊りで襲名披露、意欲的な3つの初役

 「3役どのお役も父(四世雀右衛門)が生前に勤めておりました。初役で緊張しております」と言いつつ、雀右衛門は顔見世で襲名披露できることに感謝しました。第一部『道行旅路の嫁入』は『仮名手本忠臣蔵』の「八段目」にあたる所作事で、藤十郎の戸無瀬で小浪を勤めます。「7月にも大阪松竹座で山城屋のおじ様(藤十郎)とご一緒させていただきまして、とても勉強になりました。12月にまたご一緒させていただき、お力を借り、胸を借りて襲名披露できますこと、こんな幸せはございません」。

 

雀右衛門が語った「吉例顔見世興行」での襲名披露

 第二部は仁左衛門の伊左衛門で夕霧を演じる『廓文章』です。「仁左衛門のおじ様を相手に父も何度となく勤めており、私も拝見していて素敵だなと常々思っておりました。そのお役を今回させていただける、本当に幸せです」。これまでの襲名披露で共演を重ねた仁左衛門と、年の締めくくりでも相手役を勤められることがうれしいと雀右衛門は笑顔を見せました。

 

 そして第三部は、「父がライフワークのようにいろいろな道成寺を手がけており、『娘道成寺』は自分にとっても大切にしていた出し物」と、雀右衛門が特別な思いを見せた『京鹿子娘道成寺』。押戻しには海老蔵が出演します。

 

8回目の顔見世出演に特別な思い

 京都の「吉例顔見世興行」には6年ぶり、8回目の出演となりますが、雀右衛門の名前で初めての出演となる今年は、さまざまな意味で特別な顔見世となりそうです。「顔見世(という大きな興行)でありながら、客席を身近に感じることができる劇場で襲名披露させていただけることは、今までと違い、わくわくするような気持ちです」と、言葉を弾ませました。

 

 このほか、第一部の『実盛物語』では、愛之助が初役で実盛に挑み、小万には友右衛門が出演。第二部の『車引』も鴈治郎初役の梅王丸に、孝太郎、愛之助の共演。『廓文章』のあとは、本興行では初めてとなる海老蔵出演の『三升曲輪傘売』。第三部の幕開きには、仁左衛門の南与兵衛後に南方十次兵衛に彌十郎の濡髪長五郎で『引窓』が上演されます。

 関西に生まれ、上方由来の名跡を継ぐ身として、京都の「吉例顔見世興行」には特に縁を感じているという雀右衛門。京都には五花街があり、歌舞練場もいくつかありますが、「先斗町での襲名披露、これもご縁かなと」、親しみを込めた笑顔で会見を締めくくりました。11年ぶりに顔見世に戻ってくる雀右衛門の名前。歴史ある「まねき」看板も、南座に上げられる予定で、興行期間中、四条大橋から鴨川を超えて先斗町の舞台を見守ります。

 

 京の年中行事「當る酉歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 五代目中村雀右衛門襲名披露」は、先斗町歌舞練場で11月30日(水)から12月25日(日)までの公演。チケットは、前半分が11月15日(火)、後半分は11月29日(火)に、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて発売予定です。

2016年08月11日

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