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勘九郎、七之助が語る「赤坂大歌舞伎」

勘九郎、七之助が語る「赤坂大歌舞伎」

撮影:阿部章仁

 

 

 4月6日(木)から始まるTBS赤坂ACTシアター「赤坂大歌舞伎」に出演する中村勘九郎、中村七之助と、作・演出にあたる蓬莱竜太が、公演について語りました。

 2年ぶりとなる「赤坂大歌舞伎」が、5回目の開催にして初めて、新作歌舞伎を上演します。蓬莱が書き下ろすのは、『夢幻恋双紙 赤目の転生(ゆめまぼろしかこいぞうし あかめのてんせい)』。勘九郎は、「常日頃からアプローチしていた蓬莱さんが書いてくださる。本当にとんでもない話です。歌舞伎界、演劇界の大変な事件になります」と、期待をあおりました。七之助は、「赤坂大歌舞伎で新作をさせていただけるのが本当にうれしい」と喜びをあふれさせました。

 

勘九郎、七之助が語る「赤坂大歌舞伎」

なんでもできる劇場で次に挑戦するのは新作歌舞伎

 「芸術の街、赤坂で歌舞伎を」。十八世勘三郎のひと言から始まった「赤坂大歌舞伎」ですが、「ACTシアターは何でもできる小屋。『怪談乳房榎』(平成25年3月)でケレン味のある早替りができて、『お染の七役』(平成27年9月)で古典の早替りもできた。さあ、次は何を? そうだ、新作をやろうと」。勘九郎はすぐに動き、ぜひ一緒に仕事をしたいと思っていた蓬莱に話して、「お願いするには遅かったのですが、快く引き受けていただきました」。

 

 蓬莱は「普段つくっている芝居とは縁遠いイメージの歌舞伎」へのチャレンジとなります。「大変なところに来てしまいました。自分がやっている作品を歌舞伎にぶつけたらどうなるのか。そして、勘九郎さんと七之助さん、二人の存在感であったり、呼吸であったりが、舞台上でどう織りなされ、どのように歌舞伎になっていくのか。またそれが、稽古でどう膨らんでくるのか。このわくわく感が原動力で、二人と歌舞伎がつくれる喜びが、今ここに自分がいる理由です」。

 

勘九郎、七之助が語る「赤坂大歌舞伎」

 台本を読んだ勘九郎は、「日常の恐怖がちりばめられていて、読んでいてもグサグサ刺さりますし、ご覧になる男性も女性も、ああ、あるある!となると思います。人を愛する苦しみが伝わればいいと思います」。読んでいても身に覚えがあって怖かったという七之助は、「自分が思う愛と、相手が思う愛は違う。頭でわかっていることがあらためて強く感じられました。すごい作品であることは間違いない。表現する役者は大変です。全員が主役で、全員がちゃんとしないと成立しない作品です」。

 

主軸は人間ドラマ、その要素としての恋愛

 太郎(勘九郎)は愛する歌(七之助)を幸せにするために生きていますが、歌の兄、源乃助に監視されており、ダメだとわかると殺されてしまいます。生まれ変わって別の人格になり、再び歌を幸せにしようとする太郎ですが…、「これがなかなか大変。人ひとりを愛すること、幸せにすることのしんどさ、難しさ」を描き出すと蓬莱。人が変わるとこんなに違うのかというパラレルワールドで、「気弱な太郎、強い太郎、ひょうきんな太郎、あらゆる勘九郎さんが見られます」とアピールも忘れませんでした。

 

勘九郎、七之助が語る「赤坂大歌舞伎」

 一方の歌。「パーフェクトではない、どこか欠落した女性で、どこか影のあるところが魅力。うまくいかないのは太郎のせいばかりでなく、歌も悪い。幸せをつかみたいと思うのに、その幸せが自分でわかっていない。でも、そういう女性は魅力的だと思います」と七之助。勘九郎はひと言、「とんでもない女」と言い切り、最後には誰もが仰天することを「お約束します」と、含みを持たせました。

 

 「すれ違いがいかんともしがたく世の中に存在している」「どうしようもなさのなかで人間関係が渦巻いている」…。世界に自分と他人がいる限り、江戸も現代も変わらない人間関係の機微を、蓬莱が歌舞伎を舞台にしてあぶりだします。「その起点になる存在、歌。歌の秘密、歌の抱えているものを楽しみにしていてください」。蓬莱は二人の反応から確信を得たかのように語りました。 

 TBS赤坂ACTシアター「赤坂大歌舞伎」は4月6日(木)から25日(火)までの公演。チケットは2月18日(土)より、ACTオンラインチケットほか、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて発売予定です。

 

※蓬莱竜太の「蓬」は、正しくはしんにょうの点が1つです。

2017年01月25日

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