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勘九郎、七之助が語る「名古屋平成中村座」

勘九郎、七之助が語る「名古屋平成中村座」

 

 

 6月1日(木)から始まる、「名古屋平成中村座」公演に出演の中村勘九郎、中村七之助が、公演への思いを語りました。

 8年ぶり2度目となる名古屋城敷地内での「名古屋平成中村座」。「名古屋、尾張は中村屋発祥の地であり、祖父(十七世勘三郎)は御園座でいい役をつけてもらって名古屋で育てられたと言っておりました。ご縁があり、芸どころでもある名古屋で、新しい仲間も加わり、力を合わせていい芝居をお届けしたい」と、勘九郎が意気込みを見せました。

 

勘九郎、七之助が語る「名古屋平成中村座」

十八世勘三郎の魂を引き継いで臨む

 「今回は父(十八世勘三郎)が得意とする役、当り役が並んでいて、平成中村座でこういう演目立ては初めてです。息子として気負わずに魂を引き継いでいきたい」と七之助。その十八世勘三郎が「若かりし頃に評判を得て、御園座でも演じた」曽我五郎を、萬太郎が梅枝の十郎を相手に演じます。勘九郎が、「中村座のモットーである“全員が出る”というのを、幕開きからさせていただけるのがうれしい」と言うとおり、ずらりと俳優が顔をそろえる一幕です。

 

 『封印切』の梅川は七之助が、「女方の役で一番多く勤めている役」で、相手役の忠兵衛を演じるのは2度目の共演となる扇雀です。忠兵衛をたきつける八右衛門を演じる勘九郎は、「やりたかった役なのでいいんですが…」と苦笑しつつも、このあとが『お祭り』と、昼の部は出ずっぱりとなります。

 

 平成22(2010)年11月の御園座「十七代目中村勘三郎二十三回忌追善舞踊会」で『お祭り』を踊ったときに勘九郎は、「難しい踊りだなとすごく思いました。体内から醸しだす空気というか、歌舞伎の面白さというか、死ぬまで勉強というのはこういうことなんだなと。体がピークでも心が追いついてなかったり、心がピークのときには体が追いつかなかったり。どこが最頂点なのか、難しいんです。魂が宿っていると信じ、小屋のパワーをもらいながら勤めたい」。

 

勘九郎、七之助が語る「名古屋平成中村座」

大きな演目が並び、思い入れの強い『仇ゆめ』も

 二人が「おなかいっぱい」と口をそろえる夜の部は、『四の切』から始まります。忠信、源九郎狐は扇雀で、勘九郎が義経を演じます。次の『弁天娘女男白浪』は七之助の弁天小僧に、南郷力丸は初役の亀蔵。「二男どうし話し合って、二人ならではのものに」と七之助が意欲を見せ、6年ぶりとあって「ちょっと肉付きもよくなってきたので、やせていた頃より色気が出るのでは。父の映像を見返したりして、自分なりの弁天小僧を」と語りました。

 

 そして最後が、「父が名古屋のお客様の前で最後に演じた『仇ゆめ』。深雪太夫の初演の稽古のときに、厳しく怒られたのが、千穐楽の日には“よかったよ”と言ってくれたのが本当にうれしかった。舞台で父の目がどんどん変わっていくのがわかりました」と、七之助は「追善舞踊会」での親子共演を振り返りました。「魂を受け継いだ兄とともにさせていただけるのは、感慨深いものがあります」と言うと勘九郎も、「最後の桜の場面は平成中村座ならではの小屋の演出を入れ、夜の空間、幻想的な舞台になれば」と続け、二人とも平成中村座初の『仇ゆめ』に特別な思いを寄せました。

 

 昼夜とも、舞台の背景を開けて名古屋城を見せる演出で幕になりますが、「前回より名古屋城がより見える席が増えます。地元の方もいつもと違う形で名古屋城が見られるのではないでしょうか。劇場の空間が開かれたときの感動を、劇空間として楽しんでいただけたらいいなと思います」と勘九郎。2月に初舞台を踏んだばかりの勘太郎、長三郎が今後、平成中村座の舞台に立つ夢も語り、「そのためには、生きている私たちがしっかりつないでいかないといけない。気を引き締めて公演に臨みたい」と、あらためて言葉に思いを込めました。 

 名古屋城内二之丸広場 特設劇場で行われる「名古屋平成中村座」公演は、6月1日(木)から26日(月)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトほかで、4月9日(日)より発売予定です。

2017年03月01日

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