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獅童が明かす今年の超歌舞伎『花街詞合鏡』

獅童が明かす今年の超歌舞伎『花街詞合鏡』

 

 

 4月29日(土・祝)・30日(日)に幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議2017」に向けた新企画発表会が六本木・ニコファーレで行われ、超歌舞伎『花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)』に出演する中村獅童が登壇しました。

獅童が明かす今年の超歌舞伎『花街詞合鏡』

 3月15日(水)に行われた発表会では、数々の企画や出演者などが続々と発表されましたが、会場の三方を囲む巨大スクリーンに「超歌舞伎」の文字が映し出されると、この日一番の歓声が沸き上がりました。昨年の「ニコニコ超会議2016」で上演された『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』の舞台映像や、13日(月)に行われた第22回AMDアワードの授賞式の模様、今回の新作超歌舞伎『花街詞合鏡』の紹介映像が流された後、ステージに中村獅童が呼び出されました。

 

 会場の盛り上がりに圧倒されながらも、「昨年、皆さんに盛り上げていただいてうれしかったです。今年もせっかくやらせていただけることになったので、再演ではなく新作をさせていただこうと、今、準備しています」と意欲的に語ると、会場の歓声とともに、コメント欄にも「萬屋!」の文字があふれました。

 

獅童が明かす今年の超歌舞伎『花街詞合鏡』

 重音テト (C)線/小山乃舞世/ツインドリル

 今回上演される新作『花街詞合鏡』の舞台は廓。獅童と花魁に扮した初音ミクの恋物語を軸に、二人の間に恋敵が登場し、物語が展開していきます。前作から続投となる澤村國矢のほか、初音ミクの所作指導を行う中村蝶紫、そして新たに、劇中歌「吉原ラメント」を歌うバーチャルキャラクターの重音(かさね)テトの出演も決定。これを受け、獅童は「テトさんは目が赤いので、お会いするのが楽しみです」とコメントし、会場を盛り上げます。

 

 注目は、前回も大きな話題となった超特別協賛のNTTの最新技術を駆使したバーチャル世界とリアルな歌舞伎との融合です。江戸の町をCGで完全再現するほか、ミクの花魁姿については、着物の手書きの味わい、素材の質感にまでこだわって製作を進めているそう。演出・振付・音楽は、前作に引き続き藤間勘十郎。紹介映像では、「今回の作品を観ると、前作の『千本桜』が観たくなる」「去年以上に気合が入っています」とのコメントも流されました。

 

 最後に「今年もめいっぱい幕張であばれさせていただきますので、皆様、よろしくお願いいたします」との獅童の元気いっぱいの宣言で、会場は期待を込めた大きな拍手に包まれました。

 超歌舞伎は、「ニコニコ超会議2017」の入場券を購入すれば会場で無料でご覧いただけるほか、ニコニコ動画のサイトからも視聴可能となっています。今回は新たに、会場内で超歌舞伎の製作工程を紹介する展示も行われますので、ぜひ動画だけでなく会場に足をお運びください。

 

 

超歌舞伎「花街詞合鏡」特設サイト

2017/03/22