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愛之助が語る「明治座 五月花形歌舞伎」

愛之助が語る「明治座 五月花形歌舞伎」

 

 

 5月3日(水・祝)から始まる「明治座 五月花形歌舞伎」に出演する片岡愛之助が、公演の演目について語りました。

 平成23(2011)年、明治座で16年ぶりに歌舞伎公演が復活して以来、7年目の花形歌舞伎で3度目の「明治座 花形歌舞伎」に立つ愛之助。25年、27年の前2回は『鯉つかみ』で奮闘しましたが、今回は鴈治郎、亀蔵、そして八人の若手俳優という出演者がそろうなか、愛之助は昼夜3演目にフル出演。「全員で朝から晩まで、汗まみれになって頑張りたい」と意気込みました。

 

愛之助が語る「明治座 五月花形歌舞伎」

「春雨じゃ…」の名せりふを初めて歌舞伎で 

 『月形半平太』は新国劇の名作を、今回初めて歌舞伎として上演する意欲作で、愛之助にとっては、「歌舞伎に書き換えてやりたい作品リストにあった」念願の作品です。普段、歌舞伎以外の芝居をご覧の明治座のお客様にも、歌舞伎を観ていただくきっかけになるのではとの期待もあります。「春雨じゃ。濡れてまいろう」の名せりふについては、先日、月形を何度も演じた里見浩太朗氏が観劇で新橋演舞場を訪れた折、さっそくアドバイスをもらったそうです。

 

 歴史が大きく動いていく幕末の京都を背景に、大義のために生きる長州藩士の月形は、剣さばきも鮮やかに存在感を放ちます。辰巳柳太郎、市川右太右衛門、長谷川一夫らの映像や写真を見ながら、「色気、強さ、忠義の心、いろいろと持ち合わせている役。頑張って二枚目につくりこんで勤めたい」と意欲的に語りました。「殺伐としたものではなく、はんなりとしたところもあり。楽しんでいただける要素がたくさんある芝居になります」。

 

 歌舞伎として上演するにあたっては当初、音楽を三味線と鳴物だけ、立廻りもツケだけと、「世話物のようにしようと思ったのですが、内容が内容だけに重くなってもと、(演出のための音楽や効果音も入れて)『男の花道』のようなつくりに変えることにしました。そのほうが劇場にも作品にも合うのではと」。立廻りも、「歌舞伎ではない殺陣師の方に入っていただき、いろんな殺陣もよくご存じなので、ヒントをいただきながら」、最後に大きな見せ場として集約させる構想を明かしました。

 

親子の情愛がたっぷり描かれる楳茂都の『三人連獅子』

 そのあとには、「皆さんがお持ちの歌舞伎のイメージどおり」の『連獅子』ですが、愛之助が家元を継承した楳茂都の流儀では、父、母、子の親子『三人連獅子』となります。「親子の情愛が非常にわかりやすく描かれています」。舞台も松羽目ではなく、大道具の石橋が動き、衣裳も異なるので視覚的にも新鮮です。「先代(二世楳茂都扇性)はたくさんの歌舞伎舞踊を残しており、家元を継がせていただいた以上は使命として、皆さんにもっと知っていただきたい」と、今回、歌舞伎では東京初の上演となります。

 

若手が役を膨らませ、新しい『八犬伝』に 

 夜の部は「古典のオーソドックスなほうの『八犬伝』です」。近年は『新・八犬伝』出演が続いていましたが、「新鮮な感じでとり組めます」という犬山道節は、まったくの初役です。「芳流閣はもちろん、皆さんがご存じの場面はほとんど入っており、しかも発端のあまりかからない場もあります。また新しい八犬伝の形ができればいいんじゃないか」と、稽古を楽しみにしている愛之助。通し狂言なので筋も通り、「きちっとオリジナルのやり方で見せる」ので、歌舞伎初めての方にもおすすめと続けました。

 

 『八犬伝』では八犬士ほかで若手俳優が重要な役を勤めますが、「先輩後輩関係なく、皆でいい舞台をつくっていきたい」と、愛之助は強調します。「これまでもそうしてきましたが、私はいい意味で引いた立場にいて、若手が自分で役を膨らませるスペースをつくるようにしています。はみ出しすぎたら注意しますが、そうすることで彼らも楽しみながら役を膨らませられ、役を楽しみながら演じていることがお客様に伝わります」。愛之助は道節さながらの立場で、5月の舞台を引っ張っていこうとしているようです。

 「明治座 五月花形歌舞伎」は、5月3日(水・祝)から27日(土)までの公演。チケットは、3月27日(月)より、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹ほか、明治座にて販売予定です。

 

愛之助が語る「明治座 五月花形歌舞伎」

2017年03月25日

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