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洋上で歌舞伎、芝翫親子襲名記念の「飛鳥II 歌舞伎クルーズ」

洋上で歌舞伎、芝翫親子襲名記念の「飛鳥II 歌舞伎クルーズ」

 『雨の五郎』 中村芝翫(撮影7点とも:斉藤美春)

 11月21日(火)~23日(木・祝)、八代目中村芝翫、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助の襲名を記念した歌舞伎船上公演「飛鳥II 歌舞伎クルーズ」が行われました。

 乗客数872名の豪華客船、飛鳥IIで、“日本の伝統文化と日本最大客船の融合”をテーマに、2年の歳月をかけて企画されたのが「歌舞伎クルーズ」。昨年10月の歌舞伎座から始まった芝翫親子四人の襲名ですが、今回は陸を離れ、洋上での公演となりました。

 

お客様とともに楽しんだ歌舞伎満載のクルーズ 

 21日に横浜港大桟橋を出航する際には、親子四人が船上デッキでセイルアウェイパーティーに参加し、桟橋から見送る人々に手を振りながら、船出を祝いました。夕食前にはメインロビーのアスカプラザで「鏡開き」。振る舞われた枡酒を手にお客様と乾杯し、ディナーのあとには、記念撮影や押隈などの豪華景品が当たる抽選会も行われました。

 

洋上で歌舞伎、芝翫親子襲名記念の「飛鳥II 歌舞伎クルーズ」

 「鏡開き」でお客様と一緒に「歌舞伎クルーズ」の出航を祝いました!

 船上で迎えた翌朝、船内に響いたのは芝翫の声でした。操舵室から、「よく晴れた朝、波も穏やかな航海です。飛鳥IIのように大きな客船に乗船し、まさに大船に乗った気持ちでおります。本日も皆様と一緒に洋上の時間を楽しみたいと思っております」と、爽やかな声をお客様に届けました。

 

お楽しみ企画も好評 

洋上で歌舞伎、芝翫親子襲名記念の「飛鳥II 歌舞伎クルーズ」

 「歌舞伎講座」は、橋之助の進行で、福之助、歌之助が実演、立廻りも披露しました

 その後、シアターでは橋之助を中心にした「歌舞伎講座」を開催。公演や歌舞伎の解説のみならず、実際に波ざるや雨団扇などを使って擬音を出したり、附打の演出効果を実演したりしました。さらに、福之助と歌之助による『仮名手本忠臣蔵』「十一段目」の見せ場の一つ、泉水の立廻りも披露。一方、ダンスホールでは橋吾による「歌舞伎体操」も行われ、まさに歌舞伎一色の時間となりました。

 

 船旅の楽しみは芝居見物と同じく、やはり食事。昼食には、襲名披露を行う顔見世興行にちなみ、祇園の老舗、総本家にしんそば松葉四代目の松野泰治氏が乗船して腕を振るいました。名物にしんそば、幕の内弁当にお客様も舌鼓、京都での襲名披露が待ち遠しくなる味でした。

 

洋上で歌舞伎、芝翫親子襲名記念の「飛鳥II 歌舞伎クルーズ」

 襲名の親子四人をモチーフにした生菓子、京都名物八ツ橋には、成駒屋の紋と飛鳥IIのシンボルマークも。船上のあちこちにおもてなしの心が見えます

舞踊三題で四人それぞれが魅力を発揮

洋上で歌舞伎、芝翫親子襲名記念の「飛鳥II 歌舞伎クルーズ」

 『操り三番叟』 中村橋之助

 22日の夜はいよいよ「親子四人同時襲名記念 歌舞伎 船上公演」です。芝翫の「ご挨拶」で幕を開けた後は、橋之助の『操り三番叟(あやつりさんばそう)』。五穀豊穣を祈る祝祭舞踊で、記念すべきクルーズと襲名披露を寿ぎます。

 

 続く『飛鳥薫獅子船出(あすかおるししのふなで)』は、このクルーズのために書き下ろされた新作で、『石橋』を下敷きにしており、福之助、歌之助の獅子の精が、躍動感ある毛振りを披露しました。

 

 最後は、『雨の五郎』。遊女の手紙を手に色気を漂わせ、荒若衆らしい立廻りも見せる芝翫の五郎に喝采が贈られました。今宵かぎりの特別な舞台を堪能したお客様からカーテンコールが沸き起こり、あらためて芝翫がその声援に応えました。

 

洋上で歌舞伎、芝翫親子襲名記念の「飛鳥II 歌舞伎クルーズ」

 『飛鳥薫獅子船出』 左より、中村歌之助、中村福之助

 

 翌23日は三兄弟の朝の挨拶から始まりました。「2泊3日という短い期間ではございましたが、『歌舞伎クルーズ』はお楽しみいただけましたでしょうか。私自身は、船内で皆様からお声がけをいただき、普段ない経験をさせていただいたように感じます」と橋之助。「吉例顔見世興行」に向けて福之助が「新たな気持ちでしっかりと勤めてまいりたいと思いますので、皆様ぜひ京都へもお運びください」と呼びかけ、歌之助が横浜港への入港と、赤レンガ倉庫やランドマークタワーが間近に見えてきたことを告げたところで、初の「歌舞伎クルーズ」が幕を下ろしました。 

2017年12月07日

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