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獅童、松也『あらしのよるに』上演記念で動物園の一日園長に

獅童、松也『あらしのよるに』上演記念で動物園の一日園長に

 博多座『あらしのよるに』上演記念「新天町パレード」 後列左より、中村獅童、あべ弘士(原作絵本の作画)、尾上松也

 

 

 8月31日(金)、博多座「十一月花形歌舞伎」『あらしのよるに』出演の中村獅童、尾上松也が、福岡市動物園の一日園長に就任、福岡市天神では「新天町パレード」を行いました。

 新作歌舞伎『あらしのよるに』の初演は3年前の9月の南座でした。翌年の12月には歌舞伎座で再演。そしてこの11月は九州、博多で初上演されます。がぶとめいが絵本を飛び出し、歌舞伎の舞台へ。歌舞伎でこれまで狼のがぶは獅童、山羊のめいは松也が演じてきましたが、博多座に登場するのもこの名コンビです。

 

獅童、松也『あらしのよるに』上演記念で動物園の一日園長に

 福岡市動物園の佐藤広明園長から委嘱状を受け取り、獅童と松也が一日園長に

 がぶとめいを演じる二人は、夏休み最後の一日、博多座から車で20分ほどの福岡市動物園で一日園長に就任。引き締まった表情で委嘱状を受け取りました。獅童は、「『あらしのよるに』は人間が一人も出てこない、登場するのはすべて動物というお芝居でございます。いつかは動物園でやってみたいという思いもございます」と明かし、初めて訪れた福岡市動物園に感激して「博多座の近くにこんな素敵な動物園があるなんて、僕は初めて知りました。プライベートでも来たいなと思います」と終始、にこやかに語りました。

 

 二人とも一日園長就任を喜び、松也は登場人物は動物でも、「私たち人間にも非常に通ずるところがあり、脳で感じることのできるお芝居です。ご家族で楽しんでいただけるようになっております」と、作品をアピール。その後、近隣の園児たちとヤギ舎では、えさやりをして山羊の口の動きを観察、「あらためてリアルに表現できたら」とも話していました。「久しぶりに山羊と触れることができ、なにかシンパシーを感じました。11月に向けより気持ちが深まったという感じがしております」。

 

獅童、松也『あらしのよるに』上演記念で動物園の一日園長に

 あべ弘士氏による博多座公演オリジナルの描き下ろし。そのまま博多山笠になりそう!?

 また、この日は北海道の旭川から、原作絵本作画のあべ弘士氏も駆けつけました。あべ氏は旭山動物園で25年間、飼育員をしながら絵を描いていた経歴があり、動物園の方々も尊敬のまなざしで見守るなか、「園長は一日園長といえども大変です」と、二人に声をかけて和ませました。今回、公演のポスターやチラシに使われている絵は、博多名物の山笠をモチーフにした描き下ろしです。動物園へもあべ氏から直筆イラストの色紙2枚が贈呈されました。

 

獅童、松也『あらしのよるに』上演記念で動物園の一日園長に

 新天町パレードを終え、獅童、松也、あべ氏と特設ステージに上がった園児の皆さん。がぶとめいの帽子が愛らしい!

 

 

 午後からは、獅童、松也、あべ氏の三人がそろって、博多座に近い新天町を訪問、地元の園児の皆さんと一緒に新天町商店街をパレードして公演をアピールしました。特設ステージでは、頭にがぶやめいの帽子をかぶった園児の皆さんが可愛らしくポーズをきめ、三人と一緒に記念写真におさまりました。

 

獅童、松也『あらしのよるに』上演記念で動物園の一日園長に

 暑い中、「萬屋!」「音羽屋!」の声もかかって新天町商店街はおおいに賑わいました

 「大好きな博多の街で、自分のライフワークともなっている『あらしのよるに』が上演できてとてもうれしいです。博多座は通常、小学生未満のお子さんは入場できないことになっていますが、今回4歳以上なら入場できるようにしました。ご家族皆さんで楽しんでいただける作品ですので、ぜひ博多座へお越しください」と、獅童が挨拶し、松也も「今回、博多座で『あらしのよるに』がご覧いただけることがうれしいです。友人、知人、隣人、全員誘ってきていただき、盛り上げてください」と続けました。

 最後は、お集まりの皆さんとともに公演の成功を願い、博多手一本で締めくくった『あらしのよるに』上演記念イベント。博多座「十一月花形歌舞伎」『あらしのよるに』は、11月3日(土・祝)から27日(火)までの公演。チケットは博多座ほか、各プレイガイドで9月8日(土)発売予定です。

2018/09/02