「永楽館大歌舞伎」で愛之助らが"お練り

「永楽館大歌舞伎」で愛之助らが

 近畿に現存する最古の芝居小屋"永楽館"で行われる「永楽館大歌舞伎」の公演初日を前に、8月3日(月)、片岡愛之助、市川男女蔵、中村壱太郎、坂東薪車、そして中村翫雀の出演者による"お練り"が兵庫県豊岡市出石で行われました。

 セレモニー会場で出演者らが威勢良く餅を蒔いた後、表に『弁天娘女男白浪』裏に『菅原伝授手習鑑 車引』が描かれた神輿を先頭に、出演者を乗せた人力車が続く"お練り"がスタート。歴史ある出石城下町をゆっくりと"お練り"が進むと、沿道に詰めかけた大勢のファンから声援や拍手が送られ、出演者は手を振り時には握手で温かい声援に応えていました。

「永楽館大歌舞伎」で愛之助らが

▲ 出演者たちも餅蒔きに参加

  セレモニー会場に戻った出演者らは、大勢のファンを前に公演への意気込みを語りました。

片岡愛之助
 一年ぶりに戻って参りました。今年もここで公演させていただけること、このように大勢の方にお練りにお集まりいただいた事を本当にありがたく思っております。今年は翫雀さん、男女蔵さん、壱太郎さん、薪車さんたちとご一緒させていただきます。ぜひ大勢の方に歌舞伎に親しみ楽しんでいただきたいと思っています。これから暑い日が続きますが、僕らも負けないくらい熱い舞台を繰り広げたいと思っています。


市川男女蔵
 このようにお練りをさせていただき、皆様からの温かい歓迎を受け、舞台稽古や移動の疲れも吹き飛んでしまいました。いつにも増して嬉しい気持ちで、出石が大好きになりました。11日の千穐楽まで、懸命に舞台を勤めますので応援の程宜しくお願いいたします。出石万歳!


中村壱太郎
 昨年に続いて永楽館でお芝居が出来ますこと、本当に嬉しく思っています。今年は三演目全てに出演させていただきます。お練りでは公演前にもかかわらず「来年も来てくださいね」と声を掛けていただきました(笑)期待に応えられますよう、精一杯勤めたいと思っています。

「永楽館大歌舞伎」で愛之助らが

▲ 公演の成功を祈願して、威勢良く鏡開き

坂東薪車
 私はこの出石永楽館、初お目見得でずっと楽しみにしておりました。素晴らしい芝居小屋、美味しい出石のお蕎麦、そしてこのように沢山集まってくださった温かいお客様に感激しております。昨年はたいそう暑い日が続いたようですが、負けない位の熱い舞台をお見せしたいと思っています。


中村翫雀
私も永楽館初お目見得でございます。大変素敵な芝居小屋で、今から公演を楽しみにしています。そして大好きな芝居小屋での永楽館大歌舞伎公演が、夏の風物詩として続けられるように、頑張って舞台を勤めたいと思っています。どうぞ皆様応援の程、宜しくお願いいたします。

 当日19歳の誕生日を迎えた壱太郎に、スタッフからお祝いのバースデーケーキが贈られ、会場のお客様からは「ハッピーバースデイ」の大合唱!壱太郎は、「改めて出石の方々の暖かさを身に染みて感じています。皆様に祝っていただけました事本当に嬉しく思います。19歳初の舞台を永楽館でしっかり勤めさせて頂きたいと思っています」と挨拶。

「永楽館大歌舞伎」で愛之助らが

▲ 誕生日の祝福をうける壱太郎

 

 芝居小屋ならではの楽しさ、大劇場とは違った歌舞伎の魅力を感じさせる「永楽館大歌舞伎」。11日の千穐楽まで、楽しみな舞台が続きます。

「永楽館大歌舞伎」で愛之助らが

2009/08/04