左團次が旭日双光章受章の喜びを語りました

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 平成23年春の叙勲等で旭日双光章を受章した市川左團次が喜びを語りました。

 春の叙勲・褒章の伝達式及び、皇居で天皇陛下への拝謁が行われたのは、6月27日。左團次が出演していた「六月博多座大歌舞伎」千穐楽の翌日でした。


「一晩かけて博多から帰ってきました。東京には朝の8時半くらいに着いたので、すぐに床屋に行ってセットしてもらったりと、当日は大変な騒ぎでした。

 若い頃は助六や弁天小僧などを勤めたいと思ったこともありますが、自分の声柄や体格があっているのは、むしろ敵役。先輩方のご指導もあって、"敵役"という線路に上手く乗ることができ、いろいろなお役を勤めさせていただけるようになったことを、改めて感謝しています。
 
 息子(六代目・市川男女蔵)からは、「おめでとうございます」とひと言お祝いを言われました。父(三世・市川左團次)は人間国宝にもなった人ですから、今回の賞では、まだ何とも言ってくれないでしょうね(笑)。
 
 舞台では、主役の方が一人でいくら一生懸命になさっても、脇に出ている人間がいいかげんだとその芝居がダメになってしまいます。ですから、敵役であっても、そうでなくとも、脇で出していただくときには、主役の方から「芝居が楽しく出来た」とおっしゃっていただけるように演じようと心掛けています。」

市川左團次は、新橋演舞場「七月大歌舞伎」夜の部『江戸の夕映』に出演中です。

2011/07/15