南座十月大歌舞伎『墨染念仏聖 法然上人譚』の成功祈願が知恩院で行われました

藤十郎が公演への思いを語りました~京都南座 十月大歌舞伎『墨染念仏聖 法然上人譚』

▲ 左から中村亀鶴、中村橋之助、花柳壽輔、坂田藤十郎、中村翫雀、中村壱太郎

 秋晴れ爽やかな9月末、南座「十月大歌舞伎」の『墨染念仏聖 法然上人譚』上演にあたり、法然上人役を勤める藤十郎をはじめ、翫雀、橋之助、亀鶴、壱太郎ら出演者、構成・振付担当の花柳流宗家家元花柳壽輔師、そして浄土宗の里見法雄宗務総長らが、浄土宗の総本山知恩院において、舞台の成功祈願法要を行いました。

 法然上人八百年大遠忌を記念して創作された『墨染念仏聖』は、浄土宗の宗祖である法然上人を描いた新作歌舞伎です。この日は、報道関係者だけでなく、10月からの八百年大遠忌に向けて全国から拝観に訪れた大勢の一般客に見守られながらの成功祈願法要となり、荘厳な雰囲気での法要に、一同は公演の決意を新たにしました。

 法要後は、浄土門主・総本山知恩院門跡で『墨染念仏聖』の監修も勤める伊藤唯眞猊下と会談、昨年"法然上人をたたえる会"会長に就任した藤十郎は、自身思い入れの深い役とあって、「法然上人様を演じさせて頂くのは本当にありがたいと同時に責任も感じます。まるで宇宙のような、温かさや大きさ、幸せというものを伝えられるよう、全力で勤めさせて頂きます」と感慨もひとしおの様子でした。

 南座「十月大歌舞伎」は新作歌舞伎『墨染念仏聖 法然上人譚』、そして、『矢の根』『連獅子』を10月26日(水)まで上演中。是非お見逃しなく。

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2011/10/06