歌舞伎座新開場に向け「カウントダウン時計」が点灯

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 前列左より坂田藤十郎、服部禮次郎セイコーホールディングス株式会社名誉会長、後列左より迫本淳一松竹株式会社社長、大谷信義松竹株式会社会長、村上斉セイコーホールディングス株式会社専務取締役


 11月21日(水)、建設中の歌舞伎座にほど近いADK松竹スクエアで、「歌舞伎座新開場 カウントダウン時計点灯式」が行われました。

 第四期歌舞伎座が閉場した平成22(2010)年、4月30日から5月1日に日付が変わると同時に、"ゼロ"となった同じカウントダウン時計が、新しい歌舞伎座の開場に向けて、再び新たな時を刻み始めました。

 式典には、時計の提供者、セイコーホールディングス株式会社の服部禮次郎名誉会長と村上斉専務取締役、日本俳優協会 坂田藤十郎会長、松竹株式会社から大谷信義会長、迫本淳一社長が出席し、テープカットと点灯式が行われました。時計に「あと132日」の表示が点灯されると、集まった関係者、報道陣から大きな拍手が起こりました。

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▲ 左より迫本社長、村上専務取締役、服部名誉会長、坂田藤十郎、大谷会長

 大谷会長がセイコーホールディングス株式会社への御礼を述べ、「閉場のときは名残惜しい、お別れのカウントダウンでしたが、今回は新開場に向けての嬉しい、期待のこもったカウントダウンです。いよいよ歌舞伎座が新しく開場すると思うと、身が引き締まる思いです」とご挨拶。

 続いて、服部名誉会長より「我々の待ち焦がれている4月2日まであと132日。日本の舞台芸術の殿堂、古典芸術の殿堂、待望の素晴らしい歌舞伎座の開場まで百日余り。その若干のお手伝いをさせていただき、光栄です」とのご祝辞がありました。

 次に、歌舞伎俳優を代表して坂田藤十郎会長がご挨拶。「今日を迎え、さあ、やらねばならぬ、の気持ちでいっぱいになりました。新しい歌舞伎座の初日に清々しい気持ちで出られるよう、皆様方、応援してください。私も生まれ変わった気持ちになって若い人たちと、立派な歌舞伎をつくっていきたい。いついつまでも歌舞伎が盛んでありますよう、ご声援を賜りたいと思います」。

 最後は「本日をカウントダウンスタートの日と決めましたのは、第一期歌舞伎座の開場が明治22(1889)年11月21日であることが由縁であります。皆様とともに開場の日を指折り数えながら、さらに歌舞伎の魅力をお伝えし、より多くの皆様に愛され、歌舞伎座へ足を運んでいただけるような劇場を目指してまいりたいと思います」という、迫本社長の御礼の挨拶で、式典は終了しました。

 カウントダウン時計は11月26日(月)朝、東劇ビル正面の看板の上に設置され、その後、年明け2月以降、新しい歌舞伎座の前に移動する予定です。

2012/11/21