新橋演舞場で雀右衛門追善のパネル展示

 

 穏やかな正月となった東京では、1月2日(木)の「壽 初春大歌舞伎」の開幕と同時に、初春芝居を楽しみにしていたお客様で新橋演舞場は大賑わい。劇場前の積み樽と繭玉の飾りが初芝居の気分を高めてくれます。

 劇場に入ると、まず目につくのが、正面に飾られた大きな鏡餅。その隣には、昼の部最初に上演される『寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)』にちなみ、翁、三番叟、千歳があしらわれた羽子板も飾られ、正月気分をいっそう盛り上げます。

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 また、昨年2月に亡くなられた四世中村雀右衛門さんの一周忌追善狂言として、昼に『傾城反魂香』、夜に『仮名手本忠臣蔵 七段目』が上演される今月は、在りし日の雀右衛門さんの活躍を偲んで、思い出の舞台写真のパネルも1階ロビーに展示されています。

 絶賛を浴びた平成9(1997)年12月のフランス公演で、五世中村富十郎さんと共演された『二人椀久』をはじめとする写真の数々が、名舞台をみずみずしく蘇らせます。ぜひ、幕間にご覧ください。

 櫓の上がった新橋演舞場のお正月、千穐楽は26日(土)、チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で好評販売中です。


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2013/01/03