「明治座 五月花形歌舞伎」出演者が語る

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 5月3日(金・祝)から始まる「明治座 五月花形歌舞伎」に出演する、市川染五郎、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助が、公演への意気込みを語りました。

 明治座での歌舞伎公演は、16年ぶりに行われた平成23(2011)年の「五月花形歌舞伎」、昨年の「十一月花形歌舞伎」に続き、3年連続となります。今回は若手花形の歌舞伎公演で座頭として活躍する4人がそろい、それぞれの魅力をぶつけ合います。今回の会見は、公演演目『与話情浮名横櫛』の「玄冶店」の舞台となった場所で行われました。

市川染五郎
 3度目となる『与話情浮名横櫛』の与三郎ですが、やりたいとずっと思っておりました「赤間別荘の場」が本当に楽しみです。なんとか、名作歌舞伎の名作!としてお見せできるよう、一所懸命勤めさせていただきます。また、『将軍江戸を去る』の慶喜はやりたかった役、憧れていた役、それも、なるべく若い歳に勤めたいと願っていた役です。若手花形歌舞伎の興行として新しい歌舞伎座の向こうを張り、熱い熱い舞台を進めたいと思っております。

片岡愛之助
 明治座さんは歌舞伎以外の舞台では何度か出させていただきまして、今回は歌舞伎、非常に嬉しく思っております。『与話情浮名横櫛』の多左衛門、『将軍江戸を去る』の伊勢守は初役、皆さんの足を引っ張らないように頑張りたいと思います。そして『鯉つかみ』は先だって永楽館で勤め、今回2度目ということで、パワーアップして宙乗りをさせていただきます。鯉の精なのに空を飛ぶんです! どんな形で飛ぶか、期待してください。

中村勘九郎
 一昨年の公演で明治座さんに初めて出させていただき、すごく使いやすく、演じていて伝わりやすい印象を持ちました。『実盛物語』の実盛という大役は、大阪松竹座でやらせていただいたときに(平成21年2月)父(十八世勘三郎)に習いました。実は父が初役の実盛を(十七世)羽左衛門のおじさまに習っていたとき、私も楽屋で見ていたという思い出深い役です。『与話情浮名横櫛』の見染の金五郎は楽しく染五郎さんと客席を歩きたいです。

中村七之助
 一昨年、16年ぶりの歌舞伎公演という話でしたが、その16年前(平成7年6月)の明治座に『重の井子別れ』の三吉で出ておりました。今回は一昨年の『牡丹燈籠』のお峰に続き、『与話情浮名横櫛』のお富という、これまたすごく難しい役をやらせていただけるのが嬉しいです。歌舞伎を上演させていただける劇場が増えることは、僕たちにとってすごく嬉しいことですので、ここで終わらせないよう一所懸命に勤めたいと思います。

 「明治座 五月花形歌舞伎」は5月3日(金・祝)~27日(月)まで、チケットは3月28日(木)10:00より、チケットWeb松竹チケットホン松竹明治座チケットセンター ほかで販売開始です。

2013/03/22