歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―しる・みる篇

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 豪華な傾城の衣裳も間近に見られる歌舞伎座ギャラリー。その総重量は?

 

 「歌舞伎俳優や裏方さんの気分になれる!」と好評開催中の歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ~しる・みる・ふれる・やってみる」展。「やってみる篇」「ふれる篇」のご紹介に続き、今回は「しる・みる篇」です。

歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―しる・みる篇

 この体験型展示は、難しい解説なしにどなたでも気軽にお楽しみいただける内容になっています。でも、「これだけは知っておきたい!」というところは押さえていただきたいので、そのポイントを中心に今回はご紹介します。

黒衣が教える「歌舞伎Q&A」コーナー
 歌舞伎の成り立ちや、歌舞伎という言葉の意味、歌舞伎が見たくなったらどうする?など、興味深く役に立つ一問一答をわかりやすくまとめてあります。

歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―しる・みる篇

「衣裳の重さを調べよう!」コーナー
 歌舞伎座ギャラリーでよく聞かれる質問ナンバーワンといえば、衣裳の重さ。歌舞伎の衣裳、特に重そうな花魁道中で優雅に歩む傾城の豪華な衣裳の重さは? 展示のために、『助六』の揚巻の拵えを、衣裳はもちろん鬘(かつら)から高下駄まで実際に量ってみました。

 答えは会場でのお楽しみです。

ここでしか見られない映像がいっぱい!
 今回の展示では映像がより充実しています。ぜひ、じっくり「みる」体験をしてください。現在の映像を簡単にご紹介します。

『実盛物語』――小道具の馬の横で上映しているのは、実盛がさっそうと馬上の人となる最後の場面。実盛になった気持ちで馬に乗れます。

「擬音笛」――うぐいす、赤子、鶏などの声を表す笛です。音を聞き分けてください。

「歌舞伎の華~傾城たち」――『籠釣瓶』『助六』『吉田屋』など、美しい傾城が登場する場面をダイジェストでたっぷりと。

「歌舞伎を演じる馬」――馬が大活躍する演目を集めた映像集を大きなスクリーンでご覧ください。馬の熱演に釘付けになるシーンも。

歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―しる・みる篇『白浪五人男』――ギャラリー内の舞台の花道の横では「勢揃い」の場面を上映しています。小道具の傘が用意してありますので、映像をお手本に格好いいポーズを決めて写真を撮ってください。

 今後も、ギャラリーでしか見られないオリジナル映像を上映していく予定です。その際にはまたご案内いたしますので、どうぞお楽しみに。

これはお得! 歌舞伎見学もあり
 「しる・みる」篇の最後は、好評の「イヤホンガイド付き入場券」です。通常の入場料(600円 税込)にプラス900円で、ギャラリーの展示物の解説がたっぷり聞けます。さらに、歌舞伎座上演期間中には3分間の歌舞伎見学(歌舞伎座4階の観覧室から)の特典付きです。

 夏休みを前に、歌舞伎座ギャラリーのポスター、チラシがリニューアルされました。展示の内容や、楽しい雰囲気がひと目でおわかりいただけるでしょう。これからの暑い季節、涼しい歌舞伎座ギャラリーで、ゆっくり歌舞伎に親しんでください。


歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ -しる・みる・ふれる・やってみる-」詳細はこちら

2015/07/09