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南座「まねき上げ」で鴈治郎がご挨拶

南座「まねき上げ」で鴈治郎がご挨拶

 11月25日(水)、京都四條南座で「まねき上げ」が行われ、今年の「吉例顔見世興行」で襲名披露を行う中村鴈治郎が挨拶を行いました。

 早朝から大勢の見物客が詰めかけた南座恒例の「まねき上げ」。今月10日に「まねき書き」にて披露されたまねき看板が、いよいよ南座の正面に掲げられました。役者の名前を記したまねき看板のほか、邦楽連中まねき、口上まねき、そして南座の櫓に掲げられる興行まねきと、今年のまねきは総数55枚。

 この夏、人間国宝の認定を受けた片岡仁左衛門のまねきが掲げられると、見物の方々からは大きな拍手が贈られました。また、
公演の成功と無事を祈願し、見物の皆様と一緒に塩をまく、「塩まきの儀」も行われました。 

南座「まねき上げ」で鴈治郎がご挨拶

 南座に「中村鴈治郎」のまねきが上がるのは11年ぶり。ご挨拶に登場した鴈治郎は、坂田藤十郎と自身のまねきが初めて同時に上がった景色を眺めながら、「さまざまな思い出がある南座の顔見世に、鴈治郎の名で出演できることが感慨深く、非常に楽しみな気持ちです。お客様に見に来てよかったと思っていただける芝居をしたい」と、熱く胸にこみ上げる思いを語り、最後は威勢よく手締めを行いました。

 すっかりと師走の装いを見せる南座前は、足を止めてまねきを見上げ、それぞれの思いに浸りながら行きかう人々であふれています。京都四條南座「當る申年 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 四代目中村鴈治郎襲名披露」は、11月30日(月)から12月26日(土)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて、前半分(初日~12月13日)は販売中、後半分(12月14日~千穐楽)は11月29日(日)発売予定です。

南座「まねき上げ」で鴈治郎がご挨拶

2015/11/25