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仁左衛門、雀右衛門が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

仁左衛門、雀右衛門が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

 

 

 4月8日(土)から始まる、旧金毘羅大芝居(金丸座)「第三十三回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」に出演の片岡仁左衛門と、襲名披露を行う中村雀右衛門が、公演への思いを語りました。

 33回目の「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、五代目雀右衛門襲名披露として行われます。昨年3月の歌舞伎座を皮切りに、各地の襲名披露に出演している仁左衛門ですが、今回は共演ではなく、『お祭り』『身替座禅』に出演。「今回は単独でやっておりますが、お芝居全体が盛り上がるように頑張ります」と話すと、雀右衛門は、「お兄様には本当にお世話になりました。今度は一人なので不安ですが、一所懸命勤め、皆様に喜んでいただけるようにいたします」と意気込みを見せました。

 

仁左衛門、雀右衛門が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

金丸座にぴったりの演目がそろう

 「江戸前の華やかさ、ほろ酔いの鳶の頭、世間話を交えたりして、スカッとした、お客様に好まれる構成の『お祭り』。『身替座禅』は、お客様に笑っていただこうと度を超すことのないよう気を付けて、笑わすのではなく、笑っていただく芸を追求していきたい」と、仁左衛門。何度も手がけている演目も、大劇場とは異なる金丸座ではお客様との距離感も違い、「舞台に立てば、おのずと変わってくると思いますが、立ってみないとどうなるかはわかりません。お楽しみに」と、期待を抱かせました。

 

 雀右衛門が演じるのは、初役となる『忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの) 将門』滝夜叉姫と、『芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)』の葛の葉。「片方は妖術使い、片方は狐が化けているもの。金丸座の古めかしい雰囲気、風情、明るさといったものが合う演目だと思います」。どちらも父(四世雀右衛門)が何度も勤めた役。「できるだけ父の勤めたとおりに勤めるのが、襲名披露だと思いますのでそのようにいたします。『葛の葉』では、引込みで差出の蝋燭の灯りを使いますが、それもこの劇場に合っていると思います」。

 

仁左衛門、雀右衛門が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

歌舞伎俳優をひきつける芝居小屋

 仁左衛門は15年ぶり3度目、雀右衛門は5年ぶり8度目の出演。「もう15年? 5年くらい前だったくらいの気持ち」と仁左衛門が言うのも、「金丸座は特に、お客様が小屋に入られるときから、“楽しみたい”という気持ちでいてくださる。客席と舞台は相乗効果があるので、それだけ(出演者にとって)面白くやりやすい」と、劇場に対する好印象が強いからこそ。「来年は行きたいなという気持ち」で、いつも出演を待ち焦がれていた公演だからです。

 

 雀右衛門も、「桜満開、花吹雪の中を劇場に入るのが楽しみでした。華やかなところに行かせていただけることが幸せ」と、こちらも金丸座という江戸の芝居小屋の雰囲気が残る劇場が、自然豊かな山間に立つ琴平での公演を楽しみにしていると語りました。「あの場所にあることに非常に魅力を感じる。歌舞伎の原点を、頭ではなく、あらためて体で感じることができるのが貴重」と、仁左衛門も絶賛しました。

 

雀右衛門襲名披露のこの一年

 雀右衛門襲名披露の大きな劇場でのひと月興行としては、締めくくりとなる今回のこんぴら歌舞伎。四世雀右衛門の唯一の金丸座出演で、『京鹿子娘二人道成寺』を親子で踊った16年前の記憶がよみがえります。「父と一緒に勤めたところで締めくくれるのもありがたいこと」と雀右衛門。襲名から1年を迎えての公演となりますが、「今まで勉強不足だったと感じざるを得ない一年でした。雀右衛門という名を襲名させていただいた以上、最善の努力でその名に近づくように勤めるのが自分の生き方と、身を引き締めているところです」。

 

 しかし、これまでの襲名披露興行でともに舞台に立ってきた仁左衛門からは、「お世辞ではなく、だんだんと雀右衛門という名前が身についていらした。芸が落ち着いていらした。雀右衛門でございますの言葉にも自然さを感じます」との賛辞が贈られました。共演を通して先代をよく知る仁左衛門の言葉には、重みが感じられます。ますます今度の襲名披露への期待が高まったところで、会見が終了しました。 

 旧金毘羅大芝居(金丸座)「第三十三回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、4月8日(土)から23日(日)までの公演。チケットは2月19日(日)より、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて発売予定です。なお、観劇セット券、観劇セット券を組み込んだ旅行賞品は販売中です。詳しくは、ジェイティービーのサイトをご覧ください。

 

仁左衛門、雀右衛門が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

2017/01/31