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お練りで博多の皆さんにお目見得、博多座「二月花形歌舞伎」

お練りで博多の皆さんにお目見得、博多座「二月花形歌舞伎」

 

 

 1月29日(月)、博多座「二月花形歌舞伎」出演者が、地元商店街から博多座までお練りを行い、劇場前で挨拶しました。

 2月2日(金)の公演初日を前に行われたお練り。スタート地点である川端商店街の櫛田神社側入口に出演者たちが現れると、歓声とともにたくさんのカメラが向けられ、大賑わいとなりました。勘九郎にうながされて七之助が挨拶した後、出演者たちはアーケードをゆっくりと練り歩きました。両側に並んだ店先に、店員さんや歌舞伎ファンの皆さんの人垣ができ、その中央を扇雀と勘九郎を先頭に、出演者が手を振りながら進んでいきます。かけ声が響く中、全員が笑顔を絶やすことなく、声援に応えていました。

 

 公演の行われる博多座に到着した一行は、正面玄関で待ち構えていたファンの皆さんの前に登場。寒い中、朝からお集まりいただいたことに感謝して挨拶が始まりました。

お練りで博多の皆さんにお目見得、博多座「二月花形歌舞伎」

 

 

 最初に、「私たち兄弟、5年ぶりに博多座に出演いたしますが、若手中心に、扇雀さん、門之助さんに引き締めていただきながら、熱い熱い舞台を毎日繰り広げたいと思います」と、勘九郎が勢いよく口火を切り、七之助が、「ずっとずっと博多に出たい、と言っていたのが、ようやくかないました。5年分の出られなかったストレスを一気に、2月の博多座に吐き出したいと思います」と、博多愛を込めて続けました。「これだけたくさんの方にお集まりいただき、私たちもおのずとモチベーションが上がってまいります。2月をこのステージの皆さんと、今日いただいた情熱に負けないよう、思い切り舞台を勤めます」と松也。

 

 門之助は「博多座は昨年2月以来、1年ぶりの出演でございます。どうぞお友達をお誘いになりまして、何回でもご覧いただければ幸いに存じます」、扇雀は、「2年半ぶりに博多に戻ってまいりました。東京でも襲名披露興行で盛り上がっておりますが、私たちは少人精鋭で最高の歌舞伎をお見せします」と力強く宣言。

 

 新悟は「私は年齢的にもちょうど真ん中ぐらい、先輩方の背中を見つつ、後輩たちを引っ張っていけるよう、熱く舞台を盛り上げていきたいと思います」と意気込みを語りました。児太郎が、「昼の部の『磯異人館』では琉璃という身に余る大役を勤めさせていただきます。命を賭けて頑張ります」と言うと、精之介役の橋之助も「このお芝居は勘九郎の兄、七之助の兄、松也のお兄さんが博多でなさったもの。お兄さん方のお胸をお借りして一所懸命勤めます」と続け、気合のほどを見せました。

 

 福之助が「博多座は去年の6月の襲名以来でございます。この座組の最年少でございますので、若さを生かして1カ月勤めさせていただきます」と話すと、8歳以来、12年ぶり博多座出演の鶴松が、「博多は温かく、パワーのあるお客様が多いイメージがありますので、精いっぱい舞台を勤めます。劇場でお待ちしております」と挨拶。そして最後は勘九郎が、「雪がちらついてきました。このお寒い中、本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちも込めて公演の成功を願い、博多手一本で締めくくりました。

 博多座「二月花形歌舞伎」は2月2日(金)から25日(日)までの公演。チケットは博多座のオンラインチケット、電話予約センター、劇場窓口ほかで、販売中です。

2018/01/29