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第四十九回 吉例顔見世

御園座新劇場開場記念

第四十九回

吉例顔見世

当公演は終了いたしました。

2018年10月1日(月)~25日(木)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時~
【貸切】5日(金)・8日(月・祝)昼の部

当公演は終了いたしました。

劇場:御園座

料金(税込)

  • S席24,000円
  • A席20,000円
  • B席12,000円
  • C席7,000円

御園座座席表
一幕見席のご案内

上演時間

  • 義経千本桜
    鳥居前

  • 幕間 30分
  • 二人椀久

  • 幕間 25分
  • 酔菩提悟道野晒
    野晒悟助

  • 女暫

  • 幕間 30分
  • 連獅子

  • 幕間 20分
  • 与話情浮名横櫛

※10月12日時点での予定。
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

鳥居前

佐藤忠信実は源九郎狐
源義経
静御前
早見藤太
武蔵坊弁慶

坂東亀蔵
尾上右近
橘太郎
彦三郎
二、二人椀久(ににんわんきゅう)
椀屋久兵衛
松山太夫


河竹黙阿弥 作

酔菩提悟道野晒

三、野晒悟助(のざらしごすけ)
野晒悟助
提婆仁三郎
六字南無右衛門
忠蔵
小田井
お賤
お牧
詫助
後家香晒
浮世戸平

菊五郎
左團次

権十郎

尾上右近
橘太郎
調


夜の部

一、女暫(おんなしばらく)
巴御前
清水冠者義高
轟坊震斎
成田五郎
猪俣平六
女鯰若菜実は樋口妹若菜
手塚太郎光盛
紅梅姫
家老根井主膳
蒲冠者範頼
舞台番


権十郎
彦三郎
坂東亀蔵

萬太郎
尾上右近
調

菊五郎

河竹黙阿弥 作

二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精
狂言師左近後に仔獅子の精

萬太郎

三世瀬川如皐 作

三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
木更津海岸見染の場
源氏店妾宅の場
切られ与三郎
お富
鳶頭金五郎
番頭藤八
蝙蝠安
和泉屋多左衛門


権十郎
橘太郎

左團次

みどころ

昼の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  鳥居前

勇猛な荒事のなかに見せる狐の本性

 『義経千本桜』は『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』とともに三大名作と呼ばれる義太夫狂言の代表作。
 兄の源頼朝の不興を買い、義経が都から伏見稲荷まで落ち延びてきました。義経は同道を懇願する愛妾静御前に初音の鼓を形見として預け立ち去ります。仁王襷を掛けた勇ましい四天姿、菱皮の鬘(かつら)に火焔隈の佐藤忠信は、豪快な荒事を演じ、残された静御前を鎌倉方から助けます。幕切れの、狐の化身であるという本性を見せる狐六方での花道の引込みは、魅力あふれるみどころの一つです。

二、二人椀久(ににんわんきゅう)
幻想的な舞踊の名作

 正気を失った椀屋久兵衛が、座敷牢を抜け出し、傾城松山太夫と過ごした昔を懐かしみ、さまよい歩いていると、いつしか微睡み始めます。松山太夫が姿を現し、久兵衛と連れ舞で踊り逢瀬を楽しみます。在りし日のように華やかに踊る久兵衛と松山太夫ですが、いつしか太夫が姿を消すと、久兵衛がひとり残って寂寥感あふれるうちに幕となります。

三、野晒悟助(のざらしごすけ)
颯爽とした色男を河竹黙阿弥が描く世話物

 大坂の住吉神社。剣学指南の提婆仁三郎の子分たちは、土器売の詫助に乱暴を働きます。そこに俠客の野晒悟助が現れ詫助に仇をとると約束し、1両の金を与えます。颯爽とした悟助の姿に詫助の娘お賤はうっとり。その後、境内で扇屋の娘小田井が提婆組の子分にとり囲まれているのを悟助が助け、小田井も悟助にひと目惚れします。
 翌日、悟助の家へ小田井が嫁にして欲しいと頼みに来ます。そこへお賤も現れ、悟助の女房にと願い出ます。二人の娘に求愛される悟助の色男ぶり、また仕返しに現れた提婆仁三郎に、母の命日ゆえ手を出せず打擲され恥辱に耐える様子がみどころです。最後は四天王寺で、足場を組んだ山門を巧みに用いた痛快な立廻りを見せます。

夜の部

一、女暫(おんなしばらく)
祝祭劇的要素があふれる色彩豊かな舞台

 荒事の『暫』を女方が演じる趣向の面白さが最大のみどころです。
 天下を掌握しようとする蒲冠者範頼と、その命に従った成田五郎らによって、清水冠者義高が、首を打たれようというそのとき、「しばらく」の声とともに、柿色の素襖(すおう)姿の巴御前が登場します。その花道のつらねは、聴きどころです。
 巴御前は、範頼らの非道や悪事をただし、義高らを救います。
 華やかさと、古風な味わいを見せつつ女方としての色気と艶を併せ持つ役柄が魅力です。大役を勤めた巴御前が舞台番に荒事の六方を習い、しおらしく、恥じらいながら花道を引っ込みます。

二、連獅子(れんじし)
豪快かつ華麗な毛振りがみどころ

 能舞台を模した松羽目の舞台、文殊菩薩が住む清涼山に架かる石橋の景色の中、狂言師右近と左近の二人が、手獅子を携えて現れます。親獅子が千尋の谷に突き落とし、駆け上がって来た仔獅子だけを育てるという故実に沿い踊ります。その後、二人の旅僧が現れ、属する宗派が異なるのを知って、その優劣を競い合う様子を面白く描きます。やがて親獅子と仔獅子の精が現れ、満開の牡丹の中、長い毛を振りながら獅子の狂いを勇壮に舞い納めます。

三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
切っても切れない数奇な運命を描く世話物

 人出で賑わう浜辺で、与三郎とお富がすれ違い様にお互いを見染め、ひかれ合います。
 その後、お富を妾として囲う赤間源左衛門の留守に密会したのを見つけられた与三郎は、全身に刀傷を受け、生死の境をさまよいます。一方のお富も木更津の海に身を投げます。
 それから3年。命をとり留めた与三郎は「切られ与三」の異名をとり、ならず者になっていました。兄貴分の蝙蝠安と鎌倉の源氏店の多左衛門の妾宅に強請(ゆすり)に入ったところ、死んだものと諦めていたお富とばったり再会。与三郎とお富が再会を果たすくだりでの「しがねえ恋の情けが仇」で始まる与三郎の名ぜりふが聴きどころです。

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