歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



ゆっくりと陽にさらされて、乾きながら白さを増す深山和紙。
寒さに鍛えられ生まれる紙 深山和紙のいまを訪ねる

 山形県の無形文化財、深山和紙(みやまわし)。深い雪の中に干された楮(こうぞ)の束は、深山の風物詩とも言うべき光景だ。近年、深山和紙を作る家は減り続けているという。中でも、江戸時代と変わらぬ製法を守り続けている家は、ほとんどなくなってしまったとか。「雪にさらす」という、雪深い寒冷地ならではの工程を経て白く美しくなる深山和紙。地道で手のかかる作業をいとわずに続ける人の、「歴史を継ぐ」という真摯な姿。1000年もつといわれる和紙の力強さは、寒さに鍛えられて生まれてくる。

文/湊屋一子、写真/岡崎健志、
取材コーディネート/門松久美子、
構成/古田秘馬、中西由紀(編集部)

 
歴史を継ぐ紙・深山和紙
染み入る寒さと丁寧な手作業が命
人の手のぬくもりを受け止める紙として
旅の食と宿
山形の見どころ
 

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