歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



温故知新の町並みを訪ねて、栗の町・小布施へ
今も昔も、栗に魅かれて小布施に人が集まる。新栗仕込み期のみ限定販売の小布施堂「朱雀(スザク)」(中)。

 栗落雁に栗羊羹、栗鹿の子…栗の町として全国に知られる長野県小布施町。小布施の栗は品質が高く大粒で、江戸時代などは最高品質のものを献上品として上納していたとか。栗の売買を中心にした物流から、小布施は栄えてきた。遠方から来る人々は、世の中の動きや文化の情報をもたらしてくれる。山に囲まれた土地ながら、小布施の人々は世事に明るく、彼らの知恵や情報を求めて、またよそから人が集まる。こうした市井の人々の交流が、今も昔も小布施の宝。土地の人はそう語る。
 都市部に勝るとも劣らぬ豊かな文化と、都市部にはない豊かな自然が息づく小布施の町。古いものに学びつつ、新しい発想で町を育てていく姿勢も、この町の伝統なのかもしれない。

文/湊屋一子、写真/岡崎健志、
撮影衣装協力/西陣織会館、
取材コーディネート/門松久美子、
構成/古田秘馬、中西由紀(編集部)

 
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