歌舞伎いろは

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さくら色の春を求めて ?河津桜と雛のつるし飾りを訪ねる旅
左:今を盛りと咲き誇る河津桜。濃いピンクの花に周囲もぱあっと明るくなる。
右:美しい雛には、いつの時代も変わらぬ親の愛が込められている。

 まだ冬の寒さは残るものの、風に、光に、景色の隅に、小さな春の予兆を見つけては喜ぶこの時期。何よりも待たれるのは桜の便りだろう。伊豆、河津には2月上旬から咲く桜があるという。その名も河津桜。やや濃いピンクの花は、春まだ浅い時期に満開を迎え、訪れる人たちの目を楽しませてくれる。ちょうど頃は三月、雛祭り。河津からほど近い稲取では、子どもの健やかな成長と末の繁栄を祈り、雛のつるし飾りが飾られる時。まだ浅い春の日に照らされて、優しく微笑むお雛様。赤い毛氈、ぼんぼり…桜色の景色を探しに、少し早めの春を訪ねて、今月は伊豆を旅してみよう。

文/湊屋一子、写真/岡崎健志、
取材コーディネート/門松久美子、
構成/古田秘馬、中西由紀(編集部)

 
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