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玉本小新

たまもとこしん

 『出刃打ちお玉(でばうちおたま)』の主人公であるお玉は、かつて軽業の玉本小新一座にいたという設定になっていますが、この"玉本小新一座"は、実在の軽業の一座です。

 玉本小新は寛政9年(1797年)に大坂から江戸へ下り、葺屋町(ふきやちょう)河岸(現在の日本橋人形町3丁目周辺)で興行、正月から6月上旬まで興行を打ち続けるほどの評判をとりました。

 小新は当時、16歳だったと伝えられ、自慢の軽業はもとより、その美貌も人気を集める要因となったようです。種々の軽業の中でも特に評判を呼んだのは、糸より細い元結(もっとい)を渡る軽業で、小新は大振袖を着て、傘と扇でバランスをとりながら元結を渡り、さらには元結の上で身を横たえるという離れ業を演じました。

 この玉本小新をはじめ、見世物興行では、女性たちも大いに活躍していたのです。(M)

※元結(もっとい):髷(まげ)の根元を束ねる紙製の紐



解説

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