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義経の家来

よしつねのけらい

勧進帳
▲『勧進帳』初演の役者絵。弁慶の衣裳が現在のものと異なり、棒縞になっている。
国芳「歌舞妓十八番の内 勧進帳」・天保11年(1840年)・大判錦絵3枚続・国立国会図書館蔵(禁無断転載)

 義経に付き従う弁慶と四天王。義経の四天王とよばれる家来は、歌舞伎では、亀井六郎、片岡八郎、伊勢三郎、駿河次郎の場合が多く、『勧進帳』では、伊勢三郎に代わって常陸坊海尊が加わります。

 弁慶は紀州熊野権現の別当の子、伊勢三郎はよく山賊上がりともいわれますが伊勢神官を祖先に持つ山樵、片岡八郎は下総国で海運を営みながらも頼朝への造反に連座して追われた一族のひとり、亀井六郎は熊野の豪族の出、駿河次郎は駿河国の猟師、常陸坊海尊にいたっては伝説上の人物とさえ言われています。

 いずれの出自に関しても諸説がありますが、まさしく源氏方の侍の家の出といえる者は少ないようです。
 本来なら僧籍に入るはずだった義経は子飼いの家臣をもちませんでしたので、奥州へ下る途中家来となるものを取り込んでいきました。体制側から外れた存在の人々が、御曹子義経に期待をかけて集まってきたのでしょう。(み)



解説

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