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並木正三 その4

なみきしょうざ その4

 安永2年(1773年)2月、並木正三は、まもなく大坂中の芝居で上演する作品の外題を『日本第一和布刈神事(にっぽんだいいちめかりのしんじ)』と定め、その執筆にいそしんでいました。
 しかし2月7日の夜、かねてから病んでいた心臓の発作に襲われ、並木正三は帰らぬ人となりました。享年は44歳。その亡骸は、大坂千日前法善寺に葬られました。

 並木正三の十三回忌にあたる天明5年(1885年)には、その伝記を記した『並木正三一代噺(なみきしょうざいちだいばなし)』が刊行されました。狂言作者の伝記が刊行されるのは、異例中の異例で、これも並木正三ならばこそのことでした。
 この書物の中で「浄留利(浄瑠璃)に門左衛門、歌舞伎に正三と、ならべいふとも恥しからず」と記され、並木正三の偉大さが説かれています。

 現在では近松門左衛門や四世鶴屋南北、河竹黙阿弥などに比べ、一般的には知名度の低い並木正三ですが、歌舞伎史を振り返る上で、欠くことのできない狂言作者と言えましょう。 (M)

[並木正三 その3]



解説

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