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閻魔と政頼

えんまとせいらい

 2007年6月歌舞伎座公演の『閻魔と政頼』は、狂言『政頼』を基にしています。

 閻魔さんは日本でもおなじみですが、元来はヒンドゥー教のヤマ神を起源とする神で、地獄の王です。中国の道教と結びつき十王信仰(じゅうおうしんこう=10人の裁判官が死者を裁くという信仰)の十王の一人とされ、閻魔は死後35日目に死者を裁くとされています。地獄の獄卒、牛頭(ごず)・馬頭(めず)を両脇に従え、浄玻璃の鏡(じょうはりのかがみ)で死者の生前の所業を映し出しますが、このとき嘘をついていると鏡に映るのでバレてしまい、「エンマさんに舌を抜かれる」ということになります。

 一方、政頼という人物は"斉頼""成頼"とも書き、伝説の鷹匠とされる人物です。舞踊『積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)』上の巻、雪の逢坂山の関で良岑宗貞(よしみねのむねさだ)が血潮に染まった片袖をくわえて飛び来る鷹にむかって「斉頼の鷹」と呼びかけていますが、これは名人によく訓練された鷹ということになります。(み)



解説

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